記事を担当するのは「まだ」です。
プロフィール
- 田舎・地方出身(ど田舎)
- 幼少期から高校まで田舎・地方で過ごす
- 親は二人とも自営業で茶園を営む
- 自営業の家庭の酸いも甘いも経験
私「まだ」は、田舎・地方で生活しており、幼少期から小学校、中学校、高校、大学、社会人と現在に至るまで田舎・地方でずっと過ごしてきました。
どんな家庭で育ってきたかというと、「まだ」の実家は茶園を営んでおり、いわゆる自営業一家で育ちました。
ただ、自営業の家庭って、周りの会社員家庭と比べると、なかなか特殊なんですよね(笑)
今回は、よく苦労するなんて言われる「親が自営業の自営業家庭」について、メリット・デメリット形式で記載していきます。
Contents
自営業ってどのくらいいるの?
そもそも、自営業はどのくらいいるのでしょうか?
こちらは総務省統計局が出している労働力調査から抜粋したものです。
2021年の雇用者の数は5,973万人であり、自営業主・家族従業者の数は660万人となってます。※家族従業者とは、例をあげると、自営業主の父と共に仕事してる母や子ども。
全体の数は、2つを足して6,633万人、その内、660万人なので、大体10%くらいが自営業主・家族従事者となります。
意外といた!という印象です。
昔はもっと自営業が多かったのですが、経済の成長と共に企業の規模も大きくなり、企業の雇用者もどんどん増えて、現在は10%くらいということになります。
田舎・地方の方が自営業は多い!?
田舎・地方の方が自営業者の割合は多いです。
都会の方が大きな企業も多いので、当たり前といえば当たり前ですかね。
以下は、都道府県別の100人あたりの自営業者の割合を表したものです。
本ブログでは田舎・地方の代表として紹介している高知県や和歌山県、長野県などの地方の方が自営業者の割合が高くなっているのがわかります。
また、東京都や大阪府やその周辺県、各地方の主要都市などでは、割合が低くなっていることが分かります。
親が自営業のメリット・デメリット
さて、ここからは私が実際に経験して思った「親が自営業のメリットとデメリット」を記載していきます。
親が自営業のメリット
親が自由に時間を使える
親が自営業のメリットは、親が自由に時間を使えるところです。
これに関しては、もちろん親がどれほど忙しいかによるのでデメリットにも「忙しい時期は親の休みがない」で登場しますが…。
例えば、高校生の時は電車通学(正しくは汽車通学w)だったのですが、実家から最寄りの駅まで徒歩で行くには厳しい距離でした。
そんな時、親が自営業であれば基本的には実家に親がおり、また時間にも融通が利かせられるので、毎日、最寄り駅まで送り迎えをしてもらってました!
これは、会社員の親であれば、親の方が家を出ていくのが早かったり、会社の出社時間というのがあるので朝がバタバタで忙しく、送り迎えなどができなかったりします。
もちろん、私も親が忙しい時は、かなり早起きして最寄り駅まで歩いてましたが、自営業なので基本的には出社時間や終業時間などの縛りももなく、自由に時間を使えていたので、送り迎えもしてもらってました。
また、時間の融通がきくので、学校の行事にはよく参加してくれました。
これはこれで親が毎回行事に来るって嫌な時もあるんですが…(笑)
なので、ほとんどの参観日には親が来てたんじゃないですかね!
他にも、体育や部活で怪我した時などの緊急事態にもすぐ駆けつけてくれたり、台風などの天候不良で学校から徒歩では帰れない場合に親が車で迎えに来てくれたりと、親が自営業であれば時間に融通がきくので、この辺は非常にメリットですね。
毎回の仕送りで製造品が届く
毎回の仕送りで製造品が届くのはメリットですね!
これは自営業の中でも、製造業の親を持つ子どもあるあるのメリットだと思います。
実家は茶園であり、毎回の仕送りには、大量のお茶が入っていました。
なので、基本的に一人暮らしの時にお茶を買ったことがありません(笑)
といった具合に、親が自営業であると、作っている製造品がタダでいくらでももらえるので、非常にメリットだと思います。
例えば農家の息子だったりすると、親が米を作る農家であれば、仕送りで毎回米を送ってもらえるので、米を全く買わなくていいとのは非常にメリットですね。
贈り物・お土産に困らない
贈り物・お土産に困らないというのも親が自営業のメリットです。
先程の仕送りと同じですが、親が製造しているものはもらえます。
なので、私は、何か贈り物やお土産を上げるときは、いつも実家で製造しているお茶を渡してました。
実家に帰省した際に職場等に買って帰るお土産や贈り物を何にしようかなーともちろん迷うこともあります。
ただ、結局、自分の実家で作っているものを渡すと、タダで済みますし、何よりも他のどんな贈り物などを渡すよりもストーリーがあるので、喜んでくれたり、それで話が広がったりするので重宝してます。
贈り物・お土産に困らないのは十分なメリットと言えます。(何かを製造している自営業に限りますが…)
実家には必ず誰かがいる
実家には必ず誰かがいるというのも親が自営業である強みです。
これは初めに記載した「自由に時間が使える」と重なる部分ですが、実家に必ず親がいるのでそこは非常に便利です。
例えば、学生の時に何か忘れ物をした時などは、必ず家に親がいるのでその忘れ物を学校に届けてくれます。
また、大学生や社会人になってからも急に実家に帰っても絶対に誰か実家にいるので、「今実家にいる?職場から帰ってる?」なんて確認しなくていいですし、時間に融通もきくので、ちょっと帰ったらすぐ料理を作ってくれたり。
実家に誰か必ず人がいるというのは、親が自営業であるメリットです。
時事ネタに強くなる
ちょっと違った角度ですが、時事ネタに強くなると言うのも親が自営業のメリットです。
やっぱり自営業というのは、会社員よりは不安定ですし、景気や物価の変動など世の中の動きに左右されてしまいます。
私の親は茶園の経営なので、仕入れる原材料なども少ないですし、保存もきくので在庫不良にもならず、天候にもお米や野菜ほど左右されるものでもありません。
なので、他の自営業より安定していたと思いますが、それでもやはり、例えば道の駅などでお茶っぱの販売もしていましたので、コロナ渦で観光客が減ると売上が下がることもありました。
そういった意味でも、気にする度合いの大小だと思いますが思いますが、日々最新の情報や良質の情報を仕入れることが生活に直接つながってきますので、時事ネタなどには親が自営業だと強くなると感じます!
自由にさせてもらえる
自由にさせてもらえるというのも親が自営業であるメリットの1つです。
これに関しては家庭によってかなり違うと思いますが。
自分達が自営業で自由にやってきたからなのか、私の親は「何でも好きなことをやっていい」という教育方針でした!
自分(親)が自由にやっているのに、人にどうこう言えないですよね(笑)
なので、何かを挑戦するのにもすごく寛容でしたし、親からしたら全く無縁の職種である研究職についても、全く反対されたことはありません。(実は私、現在研究職です)
ただ、公務員にはならない方がよいと親は言ってました笑。
なので、「まだ」が公務員になりたい人であれば、自由にやらせてくれるとは思わなかったと思うので、本当にここは家庭によります。。。
親が自営業のデメリット
収入が安定してないので不安になる
収入が安定しないので不安になるというのは、1番最初に浮かぶデメリットですよね。
ここからは親が自営業のデメリットです。
自営業の親を持つ子どもであれば、必ずと言っていいほど思うところではないでしょうか。
やっぱり会社員ではないので、安定して固定的に給料が入ってくるわけではありません。
親が従事している事業的に世の中の状況が悪くなれば、すぐ潰れてしまい、明日からのお金がない!なんてこともあり得ます。
おそらく私は、自営業の中でもかなり安定していた方で全然マシだったとは思いますが、とはいえ不安定になることもありましたから、自営業の親を持つと、必ずこの不安は避けることができないでしょう。
世の中様々な変化に対応していかないとお金を生み出せないのだなというのは、傍から見ても大変そうだなぁと思いましたし、息子である自分としても不安になる部分ではありました。
忙しい時期は親の休みがない
忙しい時期は親の休みがないというところも親が自営業のデメリットです。
私の家も5月の茶摘み・加工の時期はかなり親が忙しそうでした。
なので、毎年5月は本当に休みなく、早朝から夜遅くまでずっと働いている感じでしたし、私もその時期は仕事を手伝ったりもしてました!
これは会社員の親でも繁忙期というものはどの業種にもあり、その時は休みがなかったりということもあるので一概にはいえません。
しかし、自営業には決まった休みがない場合が多いので、親が繁忙期には土日も働き詰めで、どこにも連れて行ってくれなかったりしたので、デメリットだったかなと思います。
ただ、メリットのところで書いた通り、時間に融通はきくので、繁忙期も最寄り駅までの送り迎えはやってくれてました。
誰かが継がないといけない
誰かが事業を継がないといけないというのは、親が自営業であるデメリットの部類に入ります。
今は昔と比べて長男は必ず家業を継ぐみたいなものはだいぶ減りましたし、絶対に子どもの中で誰かは家業継ぐんだ!みたいな部分も減っているとは思います。
しかし、それでももちろん家業を子どもが全く継がなくていい状況になったわけではありません!(当たり前か…)
実際、私は3人兄弟なのですが、1番上の兄はやはり家業である茶園を継いでいます。
ありがたいことに、私や兄弟が家業を継げるような年齢になるまで、茶園を続けることができましたし、今でもずっと茶園を続けることができてます。
ただ、逆にいうと、子どもが大きくなる年齢まで続けれたら、子どもには必ず「誰が家業を継ぐ?」という問題がのしかかってきます(笑)
私が生まれ育った地域は、茶園を営んでいることからも分かるように、かなりのど田舎でした。
なので、残念ながら人手不足で家族以外から後継者を見つけることも厳しく、また親としても他に任せるくらいなら子どもに任せたい!という思いもあり、最終的には1番上の兄が引き継いで、今も両親と兄夫婦で経営しています。
というふうに誰か継がないといけない問題は、親が自営業だと発生するので、これはデメリットの部類です。
そして、引き継いだ「まだ」の兄のような方の場合は、妻の理解も必要になります!
これもなかなかの問題点でして、兄が引き継ぐとなった時には既に兄には妻がいたのですが、その妻の理解を得られるかが非常に重要になってきます。
自営業に理解がある妻ならよいのですが、やはり不安定な事業ではありますし、何より妻にも基本的に手伝ってもらう場合が多いです。
この辺りは引き継いだ兄だけではなく、兄の妻や家族にも色々と覚悟してもらわないといけない部分があるため、引き継ぐ問題はメリットももちろんありますが、経験上はデメリットの部分が大きいと感じます。
継いだ後には少なからず対立する
事業を継いだ後には少なからず対立が発生すると言うのもデメリットの1つです。
これに関しては世代の違いと言うところが非常に大きいでしょう。
やはり親と子供の世代では育ってきた環境が違うので考え方が全然違います。
古い例えかもしれませんがアナログとデジタルといったところでしょうか。
実際、私の家業である茶園経営でも、古くからのアナログ体質の両親と新しいものを取り入れたいデジタル世代の兄夫婦でよく対立が起きていたみたいです(笑)
傍から見ると仲良くやっている方だと思いますけど。
結局、会長と社長とか、社長と従業員とかそういう関係というよりかは、親父・おかんと子どもという関係性なので、普通の会社と比べると意見が言いやすいんですよね。
なので、意見が言いやすい分、対立も起きやすいので、そこはデメリットの部分かもしれません。
ガキ大将からゆすられる
ガキ大将からは製造品をゆすられます(笑)
最後は少し違った角度のデメリットです(笑)
私も小学生の時に、ガキ大将から「お茶くれよ!」とだいぶゆすられて、合わせるとかなりの量のお茶っぱをあげたのを今でも覚えています(笑)
これは親も悪いのですが、友人が家に遊びにきた時に、お茶をいくらでも飲んでいいなんて言っちゃうものだから、友人が自分のところで作っているお茶はタダだとご認識してしまっているんですよね(笑)
これはもしかすると自営業の親を持つ子どもあるあるかもしれませんね。
まとめ
今回は、親が自営業の場合のメリット・デメリットを記載しました。
■親が自営業のメリット
- 親が自由に時間を使える
- 毎回の仕送りで製造品が届く
- 贈り物•お土産に困らない
- 実家には必ず誰かいる
- 時事ネタに強くなる
- 自由にさせてもらえる
■親が自営業のデメリット
- 収入が安定していないので不安
- 忙しい時期は親の休みがない
- 誰が継がないといけない
- 継いだ後には少なからず対立する
- ガキ大将からゆすられる