お金 田舎・地方

地方大学生の一人暮らしの生活費はどのくらい?平均値は?思っているより高い?3つの地方大学で一人暮らしした経験をもとに記載してみた。

2022年1月11日

記事を担当するのは「まだ」です!

カンタン自己紹介

  • 地方出身(地方でもかなりど田舎)
  • 県庁所在地近くの地方大学進学
  • 大学研究職として2つの地方大学で勤務
  • 既婚・子ども1人

さてご存じの方も多いと思いますが、都会の方の田舎・地方への移住・定住願望は増加しています。

田舎・地方の喉かな雰囲気の中で暮らしたい、都会の喧騒から離れて自然と戯れたいと理由は様々です。

さて、移住・定住というと、30代以降に家族をもって、👆の写真のような喉かな場所へ家族ともども移住というのを想像します。

しかし、その前に、行きたい大学や合格した大学が田舎・地方にある場合は、大学進学時にも移住というのは発生します。

写真から想像すると、憧れのキャンパスライフとはだいぶ違うかもしれませんが・・・(笑)。

まあさすがに大学がある田舎・地方は👇の写真くらいの地方都市ではあるかなと思います(大学によるけど)。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、

私は地方大学に3つ通ったことがあります。(一つは大学生の時、残り2つは修士・博士・大学研究職として)

3つ全ての地方大学で一人暮らしを経験してきました。

その実際の経験をもとに「地方の大学生の一人暮らし」って一体いくらお金がかかるの??

について記載していきます。

大学生の一人暮らしの平均生活費

まずは大学生の一人暮らしの平均生活費をみていきましょう。

項目金額
住居費53,020円
食費24,130円
交通費4,210円
教養娯楽費13,270円
書籍費1,540円
勉学費1,430円
日常費7,430円
電話代3,460円
その他2,170円
貯金・繰越金12,970円
合計123,630円
第58回学生生活実態調査 概要報告(全国大学生活協同組合連合会)

上の表は「第58回学生生活実態調査 概要報告(全国大学生活協同組合連合会)」が発表している「大学生の一人暮らしの平均生活費<下宿生>」から引用しました。

大学生の一人暮らしの平均生活費は123,630円でした。

今の生活費と比べてみていかがでしょう?高いですか?低いですか?

平均生活費に対する「正直な感想」

大学生の一人暮らし、しかも下宿生(賃貸や寮で生活)の一人暮らしの平均生活費が約12万でしたが、正直な感想としては安すぎます。

地方大学の方が都会の大学より一人暮らしの生活費が安いイメージを持たれているかと思います。

確かにその通りですが、月の生活費を12万に抑えるのは地方でもかなり苦労するかと・・・。

というわけで、地方大学生のリアルな生活費をこれからみていきましょう。

地方大学生のリアルな一人暮らしの生活費

住居費

44,000円

家賃は駐車場代込みで44,000円でした。

アパートのスペック

  • 1LDK
  • 築20年
  • 鉄筋コンクリート造
  • 大学まで車で5分
  • 駐車場付き

都会の大学で一人暮らししている人からすると、このスペックで「うそだろ…」という値段ですが、地方大学の一人暮らしだとこれくらいの物件は普通です。

(もちろん家賃は地方の中でもかなり地域性によります)

築20年とはいえ、鉄筋コンクリート造だったので、隣部屋の音なんかも全く気にならなかったですし、大学へも車や原付で5分だったので立地もよかったです。

あと1LDKに私はしましたが、大学生の一人暮らしなら1Kで十分です。1Kなら3万円程で借りれる物件もあります。(首都圏の学生なら同じようなスペックの1Kの物件で家賃10万くらいかかる場合もあります。)

平均のデータとここが違う

地方大学生の一人暮らしのメリットはやっぱり「家賃が安い」ことです!

私も別段かなり探して、もしくはかなり運が良くて、先程記載したアパートに住めたというわけではなく、普通にこれくらいの家賃でこのスペックのアパートに地方大学なら住める可能性が高いということです。

食費

35,000円

食費に関しては節約しても30,000円くらいは超えてきます!

主に私の場合はこんな感じです。

  • 朝飯は基本的に食パン1枚で1食50円以内
  • 平日の昼飯は学食で1食平均400円以内
  • 休日の昼飯は基本的に外食で1食700円以内
  • 晩飯は自炊(300円以内):外食(700円以内):まかない(0円)=5:4:1の割合
  • 飲み物やお酒やお菓子などに月5,000円

これでいくと、平日22日・休日9日と仮定して

  • 朝飯50円×31日=1,550円
  • 平日昼飯400円×22日=8,800円
  • 休日昼飯700円×9日=6,300円
  • 晩飯(300円×0.5+700円×0.4+0円×0.1)×31日=13,300円
  • 飲み物やお酒やお菓子など 月5,000円
  • 合計34,950円

という具合に月額約35,000円を食費に使ってました。

私の場合は、晩飯の1割くらいをバイト先のまかないが出ましたので、飲食などのバイトをしていなかった場合はより出費が多くなるでしょう。

平均のデータとここが違う

食費は3万は超えてきます。

平均のデータでは食費24,680円でしたが、おそらく食費は3万は超えてくるでしょう。食べる量の違いもあると思いますが、私はそこまで量を食べる方ではないですが35,000円くらいはかかりました。

食費24,680円だと1日800円くらいしか使えません。いくら学食が安いからといって、昼飯に400円くらいはかかるでしょう。

残り400円で朝飯も飲み物も晩飯もカバーするのはかなりの節約生活になります。

地方・都会関係なく1日1,000円くらいは食費がかかると思った方が良いでしょう。

交通費

18,500円

交通費は月々約18,500円となりました。

なぜこれほどまでに高いかというと、地方の大学生は自分の車を持っています!

でないと生活できないからです。(できないことはないですがかなり不便です・・・)

私の通っていた大学では、大学4年生時には約8割が自動車もしくはバイク、原付バイクを所有してました。(もっといたかも・・・)

公共交通機関が発達してしていない地方大学特有のものだと思います。

交通費は基本的には自動車関連費です。これが月々18,500円くらい。

  • ガソリン代 4,000円
  • 自動車保険 7,000円
  • 車検 2,500円 ※3年間に1回で約90,000円を月々に変換
  • 自動車税 3,000円
  • その他公共交通機関費用 月2,000円

平均のデータとここが違う

平均データの交通費4,210円は安すぎます。

特に、地方においては、自動車を持つ可能性も高くなりますから、その維持費が月4,000円程度ということはないです。

地方で車を持たないなら交通費はかなり安くなりますが、車を持つなら車を持たない都会の大学生より交通費はお金がかかります。

教養娯楽費

28,500円

この費用は特に個人による差が大きい費用かと思いますが、私の場合は月に30,000円近くは使っていたかと。

主に以下の3つの費用ですね。

  • サークル・部活費用
  • 遊び・飲み会費用
  • 旅行費用

サークル・部活費用については月5,000円程度。

フットサルサークルに所属していたので、大きく費用がかかるサークルでもなく、比較的安価に済んでいたかなと思います。

例えば、遠征が多いサークルや部活動に入るとその分費用はかさみます。

遊び・飲み会

遊びについては月5,000円程でしょうか。

飲み会が遊びみたいなものだったので、遊びだけの費用で考えると月5,000円もあれば十分だったかと。

飲み会費用は月々11,000円くらいでした!

毎週飲み会があるという感じではなかったですが、それでも月に2回は確実に飲み会や合コンがあったかなと思います。

大体1回の飲み会の費用は5,000円程度です。

安い飲み放題のお店を探しては行ってを繰り返してました。

その他、エナジードリンクやウコン系ドリンク等飲み会以外の費用もかさんでくるので、月1,000円程度追加し、5,000円×2回+1,000円で11,000円です。

旅行

あとは私は旅行が好きなので、旅行にお金を使ってました!

年に3回くらいは遠出していて、1回の費用は約30,000円くらいでした。

なので、この90,000円(30,000円×3回)を12ヶ月で割って、月々7,500円くらい旅行に積立ていたかと思います。

旅行の交通費は、自動車1台に乗り合わせる・夜行バスを使うなどしてかなり節約してましたね。

平均のデータとここが違う

平均データの教養娯楽費の13,270円はあまり遊べないかと。

週に換算すると3,000円くらいなので、サークルや部活の活動費で週3,000円程かかると、遊ばなくても飲み会がなくても月1万3,000円くらいは使います。

もちろん、旅行もいけないですし、個人的な感想としては、教育娯楽費にはケチらずお金をかけて大学生でしかできないことをやることをおすすめします。

書籍費

2,000円

書籍費は月々約2,000円となりました。

書籍といっても基本的には教科書代でしょうか。

大体学年が変わると新しい授業の教科書を買わなければならず、年間2万円程購入していました。

またたまにその他の本も買っていたので、合計24,000円で月2,000円となります。

平均のデータとここが違う

平均データの書籍費の1,540円は妥当な金額かと。

年に換算すると18,500円くらいなので、授業の取り方や教科書などの教材が多い学科、少ない学科ありますから、年間10,000〜30,000円くらい月で1,000〜3,000円くらいはかかります。

節約する方法としては、教科書の内容は1年2年でそこまで大きく変わるものではないので、「先輩からもらう」と費用を抑えることができます。

勉学費

0円

勉学費は0円となりました。

授業以外の勉強をそこまでしていなかったので、勉学費は0円となります。もっと視野を広げて色々なことを勉強していればよかったですね。(笑)

平均のデータとここが違う

平均データの勉学費の1,430円は妥当な金額かと。

この費用ですが、

節約する方法としては、教科書の内容は1年2年でそこまで大きく変わるものではないので、「先輩からもらう」と費用を抑えることができます。

日常費

18,000円

基本的にはこのくらいの金額はかかると思います。

日常費といっても様々です。主なものを挙げていきます。

  • 家事用品
  • 家具代
  • 通信費
  • 光熱・水道費
  • 服代

家事用品

家事用品(日用品)では月3,000程度は最低限かかるでしょう。

家事用品と一括りにしてしまってますが、一人暮らしには色々なものが必要です。

  • ティッシュ
  • トイレットペーパー
  • ウエイトティッシュ
  • 洗剤
  • 柔軟剤
  • サランラップ
  • アルミホイル
  • 歯ブラシ
  • 歯磨き粉
  • ヘアワックス
  • 髭剃り      など

挙げるとまだまだ出てくるかと思います。

ただ、全部を1ヶ月で使い切ったとしても5000円〜6000円くらいですし、一人暮らしの1ヶ月では使い切らないかと思います。

なので、大体平均すると月々3000円くらいでした。

家具代

家具代については月々0円でした。

というのも私の場合は、大学4年間で一度も家具を買い替えていないからです。

なので、月々の家具代というのがかかりませんでしたが、4年間もあれば買い替える人も出てくるかと思います。

まあただ、年間で24,000円使っても月々にしたら2,000円なので、そこまで頻繁に買い替えなければ、月々の大きな金額にはならないと思います。

通信費

通信費はインターネット代で月々5,000円程でした。

こちらについても物件によってはインターネット付きの物件もありますので節約できるかと。

また、プロバイダを必要としない地元のケーブル回線を契約すると3,000円くらいで済む場合もあります。

光熱・水道費

光熱費は月々7,000円程はかかってくるかと思います。

私の場合は、アパートにいない時間も多かったのと、そもそもエアコンはあまり使わないようにしていましたが、それでも平均すると月々7,000円くらいの光熱・水道費はかかってました。

内訳としては、電気代4,000円、ガス2,500円、水道1,500円と言った感じですかね。

ポイント

光熱・水道費を節約するには、ガス会社を「プロパンガス」か「都市ガス」にするかで大きく変わってきます。

「都市ガス」だと「プロパンガス」に比べて、月々2,000円くらい安くなったりします。

水道料金は、基本的に水道局が提供しており、そこまで検討の余地はないかと思います。

服代

服代は月々3,000円程はかかってくるかと思います。

月々3,000円でも年間36,000円くらいですから、まあ1回1万円の買い物を4回行うようなイメージでしょうか。

平均のデータとここが違う

平均データの日常費の7,430円はかなり安いです。

日常費がどこまでの費用を含んでいるものかわかりませんが、光熱費や通信費等を含むとするなら、7,000円程で済むのはかなりの節約が必要というか現実的に考えて厳しいです。

最低でも10,000円は考えておくようにしましょう。

電話代

2,000円

電話代は2,000円となりました。

こちらに関しては私が大学時代から、携帯料金がかなり下がったので当時は月7,000円程払ってました。

ただ、あまりデータ量を使う方ではなく、今の基準に置き換えると月2,000円程だったので、月2,000円としました。

平均のデータとここが違う

平均データの電話代の3,460円は妥当かと。

電話代は最近はかなり格安SIMが普及しており、電話かけ放題・データ無制限で3,000円ほどのプランも登場してますので、妥当な値かと。

その他

2,000円

その他は2,000円としました。

このその他費用が何を指しているのか分かりづらく、平均データが2,170円なので、近い値でキリの良い2,000円としました。

貯金・繰越費

0円

貯金・繰越費は0円でした。

私の場合は大学時代に貯金をしておくという感覚がありませんでした。

この後、私の大学生活の生活費合計を出しますが、そもそも収入から考えて支出が多いので貯金できないという言い方の方が正しいかと。

平均のデータとここが違う

平均データの貯金・繰越費の12,970円も貯金できたらかなりすごいなという印象です。

平均データの合計金額は12万円程でしたが、そこから1万円以上も貯金をできていることに驚きしかありません。

一人暮らしを、家賃を含め12万で毎月過ごし、さらに1万円以上の貯金するとなると、経験上言うならかなりの節約生活になるかと思います。

合計金額は?

項目金額
住居費44,000円
食費35,000円
交通費18,500円
教養娯楽費28,500円
書籍費2,000円
勉学費0円
日常費18,000円
電話代2,000円
その他2,000円
貯金・繰越金0円
合計150,000円

合計金額は150,000円

地方なのに平均より高くないですか!?

となるかもしれませんが、実際に地方の大学生の一人暮らしではこれくらいの金額がかかっていました。

むしろ、平均データである月12万円が安すぎます。(貯金も月1万以上できているし…)

正直、バイトだけの収入では厳しい!

大学生の一人暮らし生活費の全てをバイトだけで稼ぐのはなかなか厳しいです!

私も月15万円の生活費をバイトだけで稼いでいたわけではありません。

👇私の収入源は以下になります。

  • バイト 50,000円
  • 奨学金 60,000円
  • 親からの仕送り 40,000円
  • 合計 150,000円

となります。

バイトだけで稼ぐのはきついですし、月15万もバイトだけで稼ごうとすると、バイトしかできない日々になってしまいます。

人生で一番自由に時間を使えるのが大学生です!(老後は除く)

バイトももちろん良い経験ですが、それ以外にも色々なことを経験するためにも時間は有効活用したいですね。

まとめ

地方の大学生の一人暮らしの生活費

項目金額
住居費44,000円
食費35,000円
交通費18,500円
教養娯楽費28,500円
書籍費2,000円
勉学費0円
日常費18,000円
電話代2,000円
その他2,000円
貯金・繰越金0円
合計150,000円

-お金, 田舎・地方