研究職

大学院の生活って実際楽しいの??実験ばかり??大学院のメリット・デメリットはこちら。

2022年5月29日

記事を担当するのは「まだ」です。

簡単プロフィール

  • 偏差値36のど田舎高校卒業
  • 大学から研究に目覚める
  • 研究職10年以上の研究職ジャンキー
  • 20代で助教就任
  • 現在、旧帝大にて助教として勤務中
  • 既婚で子ども1人います

この記事を読んで欲しい人

  • 大学院に行くか行かないか迷っている人
  • 大学院進学を目指している人
  • 大学院に行くメリット・デメリットを知りたい人

私は、4年制大学を卒業後、大学院へと進み、その後博士課程を経て、現在研究職として大学に勤務しています。

本記事でピックアップするのは大学院についてです。

大学院について皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?

まず大学院って理系のイメージだと思いますが、研究ばかりで楽しくなさそうといわれます。

まあ実際研究ばっかりしてるんですけど(笑)

別に楽しくないわけではないですよ!

今回はそんなリアルな大学院生の生活について記載していきます。

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そもそも大学院にはどのくらい進学するの?

そもそも大学院にはどのくらい進学するのでしょうか?

以下は、男女共同参画局が出している「男女共同参画白書(令和3年版)」から引用したものです。

大学(学部)卒業後,直ちに大学院へ進学する者の割合は,令和2(2020)年度では女子5.6%,男子14.2%となっており,男女とも平成22(2010)年以降低下傾向にある(平成22(2010)年女子7.1%,男子17.4%)(I-5-1図)。

引用:男女共同参画白書 令和3年版(男女共同参画局)
  • 女子では5.6%と約20人に1人
  • 男子では14.2%と約7人に1人

が大学院に進学するというデータが出ています。

個人的には、自分が大学院に進学しているので、もう少しいるかなと思いました。

しかし、こちらは文系も理系も含めた全体の結果であるため、私が理系ということもあり、このデータより多く感じたのかもしれませんね。

実際行ってみて感じた大学院進学のメリット・デメリット

大学院進学のメリット

専門性が身につく

まず、大学院に通うメリットとしては、専門性が身につくことです。

大学院修士課程は2年間しかないため、限られた時間ですが、少しはその研究分野の専門家になれます。

その専門性を将来仕事に生かせればベストですが、将来就職先で大学で身に着けた専門性を生かせるということはめったにありません。

しかし、大学院時代に専門性を高める過程で身に着けたスキルや経験は、将来とても役に立ちます。

「論理的思考力」などの汎用的なスキルも身につく

大学院で研究することで論理的思考力を高められます。

専門性は狭い分野でしか生かせませんが、論理的思考力はどんな分野に就職しても生かせる大事なスキルです。

研究はこれまで誰もしてなかったことをやります。

答えは誰も知りません。データに基づき、仮説⇒検証を繰り返しながら研究を進めることで論理的思考力が身に付きます。

また、大学院では英語で書かれた論文を読んだり、論文を書いたりする機会もあります。

一般に論文は、背景⇒実験方法⇒結果と考察⇒結論の流れで構成されており、表や図を使って論理的に書かれています。

そういった文章を読んだり、書いたりすることで論理的思考力が身に付きます。

良い成果が出れば論文が世に出る

大学院で研究するメリットとして、自分の書いた論文が世に出るということもあります。

論文はインターネットに公開(購読料が必要な場合がほとんど)され、自分が死んだ後も永遠に残ります。

昔は企業の方も論文を書いていましたが、最近は企業で得た成果で論文を書くのは難しくなっています(情報を公開しなくなっています)。

なかなか大学院修士課程の2年間で、論文を書ける結果を出すのは大変ですが、論文を書くことは、学部生や企業の人にはなかなかできないことです。

教授とより近い立場になれる

大学院では必ず、指導教員のもとで研究を行います。

指導教員は教授や准教授の先生です。

学部生の頃は大学の先生とは基本授業でしか関わる機会はありませんが、大学院では教授や准教授の先生の指導を直接仰ぎながら研究を進めることができます。

有名な先生の研究室に所属すると、就活の際、アピールできます。なので、研究室を選ぶ際は、その先生がどのような業績をあげているかをチェックするとよいでしょう。

社会人に比べて時間がある

大学院生はお金はないですが時間はたっぷりあります。

研究も義務ではないので、自分の好きなように時間を使うことができます。

(研究室によってはコアタイムが設けられているところもありますが。)

私が大学院生の頃も、研究・アルバイト・部活やサークル活動・海外旅行など、さまざまなことに時間を使っている人がいました。

私は研究に時間を使いましたが、結局その時にしかできないことをやるのが一番いいのかなと思います。

大学院進学のデメリット

学費等のお金がかかる

国公立大学大学院の修士を修了するのに約130万円、私立大学大学院では約200万円の費用がかかります。

これは仕方ないですね。

しかし、最近は奨学金制度が充実しているため、勉強・研究を頑張っていれば、給付型の奨学金を得られる可能性も十分にあります。

貸与型奨学金でも無利子のものもたくさんあるので、お金が理由で大学院進学の選択肢が無くなるということはないのではないでしょうか。

孤独

大学院に進学すると、学部時代仲良くしていた友達はほとんど就職するため、孤独かもしれません。

研究は、基本的に自分で進めていくものなので、友達がいるから何か変わる訳ではありませんが、研究の息抜きには、友達の存在はとても大切です。

研究に特に興味がない大学院生にとっては、研究室内でも友達を作ることが難しく、特に孤独を感じるかもしれません。

成果が出せないとしんどい

大学院は研究をするのがメインタスクですから、研究成果がでないとしんどいです。

研究なので、成果が出ないことも多々あります。

成果を出すのは学生の努力だけではどうにもならないことがあります。

いかに学生に成果を出させるかは指導教員の腕の見せ所だと思います。

まあ、大学院修士を修了するには、そんなに研究成果は求められないんですけどね(笑)

教授と合わないと最悪

大学院に進学すると指導教員のもとで研究を進めます。指導教員と意見が合わないと大変かもしれません。

まあこれに関していうと、シンプルに言うと合わない上司がいると最悪っていう感じですかね。

なので上司が教授に変わっただけです。やっぱり教授って癖強いんですよね。(笑)

だから結構合わせていくの大変で、程度にもよると思いますが、会社員に比べると変人である教授が上司なので大変になる可能性が高いかもですね。

まとめ

今回は、大学院の生活に(特に理系)ついてメリット・デメリットを記載しました。

以下にまとめます。

■大学院生のメリット

  1. 専門的な知識が身につく
  2. 汎用的なスキルも身につく
  3. 良い成果が出れば論文が世に出る
  4. 教授とより近い立場になれる
  5. 社会人に比べて時間がある

■大学院生のデメリット

  1. 学費等のお金がかかる
  2. 孤独
  3. 成果が出せないとしんどい
  4. 教授と合わないと最悪

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