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独身の男の一生にかかるお金はいくらなのか計算してみました!!意外に高い!?

2022年6月10日

カンタン自己紹介

  • 大卒で契約社員年収200万からスタート
  • 正社員で中小企業・ベンチャー企業・大企業と様々な企業を経験
  • 20代で年収500万以上までUP
  • 一人暮らし歴10年以上

突然ですが、、、

生涯に必要な費用って一体いくらなのでしょうか?

人生最大の買い物の代表としては、マイホームやマンションなどの住居費になりますが、他にも毎日生きていくためには、食費や水道光熱費、生活必需品などの費用が必要です。

また、子どもがいるのであれば、子どもを養っていくための養育費、そして教育費が必要になってきます。

こういう時に「生涯支出は3億円!」なんて言っても

生涯手取り3億円なんて無理じゃん・・・(ひとりで稼ぐのはさすがにきついです)

ってなるんですが、この場合の想定って大体「夫婦・子ども2人」みたいな日本の一般的な家庭の想定です。

では、そんな想定は取っ払って、一生独身の男性の場合はいくらなのでしょうか?

つまり、自分一人が生涯生きていくために必要なお金っていくらなのでしょうか?

ということで今回は、

についてまとめてみます。

生涯にかかる費用(1人の場合)

前提として

現状、日本では基本的に大学卒業後に就職して、そこからは親の扶養を離れ、自ら稼いだお金で生活していく場合が多いです。

また、2020年の男性の平均寿命が約82歳なので、23歳〜82歳の60年間にかかる費用を前提条件として計算していきます。

あとは、基本的に各種統計・データは平均的な値である場合が多いので、生活水準はごくごく平均的な暮らしという前提条件になります。

独身男性の一生にかかるお金

では独身男性の一生にかかるお金についてみていきましょう。

まずは独身男性の平均的な生活費を把握しましょう。

項目金額
食費42,332円
家賃など住居費24,511円
光熱・水道費10,416円
家具・家事用品費4,910円
被服及び履物費3,260円
保健医療費7,078円
交通・通信費21,624円
教養・娯楽費20,277円
その他の消費支出25,979円
合計160,403円

こちら「総務省統計局|家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)」から男性の単身世帯の生活費を抜き出しました。

月々の生活費は約16万円でした。

ただこれ「家賃など住居費」の項目が安すぎます。

これは単身世帯でも実家で一人暮らしの方なども含まれているため、かなり安く出ていると考えられます。

ということで「家賃など住居費」のみ別のデータで見ていくことにします。

平均家賃は「約6万円」。

引用:「一人暮らしに関する意識調査(2018年3月)」全国宅地建物取引業協会連合会・全国宅地建物取引業保証協会

家賃はこちらのデータの6万円を用いましょう。

すると合計金額は、、、

項目金額
食費42,332円
家賃など住居費60,000円
光熱・水道費10,416円
家具・家事用品費4,910円
被服及び履物費3,260円
保健医療費7,078円
交通・通信費21,624円
教養・娯楽費20,277円
その他の消費支出25,979円
合計195,892円

となります。

さてここからは

独身男性の一生にかかるお金を項目別に計算

していきます。

食費

42,332円

これは1か月の費用なので60年間に換算します。

約3,048万

42,332円×12ヶ月×60年間

一人で食費4万円って高くない?

となるかもですが、朝昼晩3食食べるとして、それが30日で90食、4万円を90食で割ると1食約444円です。

なのでそんなに高くないですし、これ外食費とかお酒とかも含まれています。

家賃など住居費

60,000円

一生独身で一軒家を買う人も珍しいので基本的には賃貸を想定します。

家賃6万円の賃貸アパートに60年間住むと仮定して、

4,320万

6万円×12ヶ月×60年間

家賃だけで4320万円は必要ということになります。

年収500万の手取りが約400万とすると、それの約11年間分ですね。

光熱・水道費

10,416円

60年間に換算します。

約750万

10,416円×12ヶ月×60年間

  • 電気代4,916円
  • ガス代3,500円
  • 水道代2,000円

くらいと考えると、一人暮らしの光熱・水道費としてはこんなものかなと。

生きていくのために必要な電気・ガス・水道も60年間で約750万は必要なんですね。

家具・家事用品費

4,910円

60年間に換算します。

約354万

4,910円×12ヶ月×60年間

家具とか家事用品も60年間の積み上げだと相当な額になることがわかります。

被服及び履物費

3,260円

60年間に換算します。

約235万

3,260円×12ヶ月×60年間

服や靴といった費用も60年間にするとかなりの額になります。

月々でいうと3,000円程度ですが,60年間だと200万円越えとなります。

保健医療費

7,078円

60年間に換算します。

約510万

7,078円×12ヶ月×60年間

保健医療費(薬代や病院代など)もばかになりません。60年間ともなると合計で約500万円を超えてきます。

健康はお金の面からも大事です。

交通・通信費

21,624円

60年間に換算します。

約1,557万

21,624円×12ヶ月×60年間

交通費と通信費を合わせた額です。主要な支出が合わさった額なのでこちらは60年間だと1,500万円を超えます!

教養・娯楽費

20,227円

60年間に換算します。

約1,456万

20,227円×12ヶ月×60年間

教養・娯楽費もかなりの額になりました。

教養・娯楽費については休日の遊びや趣味などにかかる費用とでも言ったらよいでしょうか。

遊びのお金も60年間だと約1,500万円です。

その他の消費支出

25,979円

60年間に換算します。

約1,870万

25,979円×12ヶ月×60年間

「その他の消費支出」って何?となりますが、内訳としては、

  • 美容・理容代
  • たばこ代
  • 交際費
  • 仕送り金

などなどでこれまで出てきた項目のそれ以外の費用です。

交際費がデート代や飲み代と考えれば、月26,000円くらいはかかるでしょう。

60年間ともなると1,800万円を超えてきます!

合計金額は??

項目金額
食費3,048万円
家賃など住居費4,320万円
光熱・水道費750万円
家具・家事用品費354万円
被服及び履物費235万円
保健医療費510万円
交通・通信費1,557万円
教養・娯楽費1,456万円
その他の消費支出1,870万円
合計1億4,100万円

生涯独身でずっと一人暮らしで、別段贅沢をするわけでなく平均的な生活を続けても約1億4,100万円かかります。

どれくらいで稼げるの??

1億4,100万円ってどれくらい働けば稼げるのでしょうか?

残念ながらというか当たり前ですが、

1億4,100万円は実際にかかるお金、すなわち自分で消費できるお金(手取り)から出さないといけません。

年収300万円とすると・・・

年収300万の手取り金額は約240万円です。

1億4,100万円÷240万円=58.75年

年収300万を約59年間続ける

と一生涯分のお金を稼ぐことができます。

59年・・・。大卒23歳から81歳まで働くということです。

これは現実的ではないですね。

年収400万円とすると・・・

年収400万の手取り金額は約320万円です。

1億4,100万円÷320万円=44.06年

年収400万を約44年間続ける

と一生涯分のお金を稼ぐことができます。

44年となると、大卒23歳から66歳まで働くと稼げます。

まだ現実的になりましたが定年が60歳だとすると、定年を超えてます。

年収500万円とすると・・・

年収500万の手取り金額は約390万円です。

1億4,100万円÷390万円=36.15年

年収500万を約36年間続ける

と一生涯分のお金を稼ぐことができます。

36年となると、大卒23歳から58歳まで働くと稼げます。

定年が60歳だとすると60歳を切りましたね!

ただ、年収500万を36年間キープするって若いうちは給料少ないし、大変ですけどね・・・。

年収年数
100万170年
200万87年
300万59年
400万44年
500万36年
600万31年
700万26年
800万24年
900万21年
1,000万20年

もちろん定年後からは年金があるので、その分は1億4,100万から引くことができるかもしれません。

しかし、年金は本当にもらえるでしょうか?

全くもらえないことも十分あり得るでしょう。

仮にもらえたとしても、今もらえる年金額の半額以下しかもらえないかもしれません。

仮に年金をもらえる想定だと?

とはいえ、年金がもらえる場合も考えてみましょう。

厚生労働省の「厚生年金保険・国民年金事業の概況(令和3年度)」によると、

  • 国民年金の平均年金月額は56,316円
  • 厚生年金保険の平均年金月額は143,973円

となります。しかしこれは手取り額ではありません。

手取り額で考えると、

  • 国民年金の平均年金月額の手取りは
    約5.4万円
  • 厚生年金の平均年金月額の手取りは
    約13万円

これが65歳からもらえ、平均寿命の82歳まで生きたとすると、

  • 国民年金の場合
    約5.4万円×12ヶ月×18年間=約1,166万円
  • 厚生年金の場合
    約13万円×12ヶ月×18年間=約2,808万円

となります。

一生に必要なお金は1億4,100万だったので、1,166万円と2,808万円をそれぞれ引くと、

  • 国民年金の場合
    約1億4,100万円-約1,166万円=約1億2,934万円
  • 厚生年金の場合
    約1億4,100万円-約2,808円=約1億1,292万円

となります。

年収400万円とすると・・・

年収400万の手取り金額は約320万円なので、

  • 国民年金の場合
    約1億2,934万円÷320万円=40.42年
  • 厚生年金の場合
    約1億1,292万円÷320万円=35.29年

国民年金がもらえる場合は約40年、厚生年金がもらえる場合は約35年と、年金がない場合が44年だったことを考えるとマシにはなりました。

40年となると、大卒23歳から62歳まで働くと稼げます。

35年となると、大卒23歳から57歳まで働くと稼げます。

まずいと思った時の現実的な対処法

平均的な一人暮らしをずっと続けようとしてもこの金額でした。

平均的な生活で贅沢をできれば良いのですが。

平均的な家賃は6万円です。首都圏であればそこまで良い住まいには住めないでしょう。良いところに住むなら通勤時間とトレードオフです。

平均的な食費は毎月4万円です。4万円は先程もありましたが、1食に置き換えると444円でした。物価が高騰している中、444円で満足のいく食事を提供している飲食店も少ないでしょう。

しかもお酒やお菓子などの料金もこの額には含まれています。1食にかけられるお金は実際もっと少ないです。自炊で食費を抑えることはほぼ必須となるでしょう。

平均的な生活はあくまで平均的な生活です。贅沢な一人暮らしではありません。

現実的な対処法は?

まずは何でも良いので少しでも動いてみることが大切です。

そして少しでもいつもと違うことをしてみることが大切です。

当たり前ですが、同じような毎日を過ごしていたら、現状と同じような結果が待っています。

毎日の少しの動きが積み重なれば大きな変化をもたらします。

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まとめ

今回は、「独身男一人が生きていくために必要な費用」について、まとめてみました。

■独身男一人が生きていくために必要な費用

項目金額
食費3,048万円
家賃など住居費4,320万円
光熱・水道費750万円
家具・家事用品費354万円
被服及び履物費235万円
保健医療費510万円
交通・通信費1,557万円
教養・娯楽費1,456万円
その他の消費支出1,870万円
合計1億4,100万円

■年金がもらえる想定では

  • 国民年金の場合
    約1億4,100万円-約1,166万円=約1億2,934万円
  • 厚生年金の場合
    約1億4,100万円-約2,808円=約1億1,292万円

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