今回記事を担当するのは「まだ」です。
「まだ」は高校まで地元の田舎町で育ちました。
田舎といっても地方都市にはいまして、現在、地方大学の教育・研究職(助教)として働いています。
研究に関しては、大学4年生のときに研究室に入ってから修士課程・博士課程と研究を続け、かれこれ約10年ほど研究ばかりしています。
研究は、成果が出るまでに時間がかかります。生産性よく効率的に研究を進めたいですよね。
今回の話は研究職に限らず様々な仕事にあてはまる話だと思います。
これまで私「まだ」は大学で生産性が高い人・低い人たくさん見てきました。どうせやるなら、少ない労力で大きな成果を生み出したいですよね。
今回は、「まだ」の経験から
- 日本の生産性の現状
- 生産性が低い原因
- 生産性を上げる方法
などについて記載していきます。
👇本ブログは「まだ」・「だま」の2人で運営中
研究職とは
研究職は学術的アプローチにより、これまでにない技術や理論を創出する仕事です。
研究職は「基礎研究」と「応用研究」に分類できます。
基礎研究
基礎研究は、まだ発見されてない未知の物質や原理を発見し、そのメカニズムなどを理論的に解明していく研究のことです。
基礎研究は、より学術的なアプローチが求められ、大学や国の研究機関で行われている場合が多いです。
応用研究
応用研究は、基礎研究により発見された知識を利用して、実用化に向けて発展させる研究です。
応用研究は、新しい物質や原理を利用して、製品やサービスをつくり出すため、企業で行われる場合が多いです。
日本の生産性の現状
まず、日本の生産性の現状について記載したいと思います。
ここで生産性とは、国民一人当たりのGDPで、一人がどのくらいの成果(付加価値額または生産量)を生み出すかということです。
公益財団法人日本生産性本部の「労働生産性の国際比較2022」によると、日本の時間当たり労働生産性は49.9ドル(5,006 円)で、OECD 加盟38カ国中27位です。
主要先進7カ国(アメリカ、ドイツ、イギリス、フランス、イタリア、カナダ、日本)では最下位です。
これはひどいですね。(笑)
なぜ欧米はこれほど生産性が高いのでしょうか。
わたし「まだ」はこれまで、研究留学でアメリカやドイツに滞在した経験があります。
アメリカ、ドイツは研究において世界トップのなので、研究も夜遅くまでやっているのだと思っていました。
しかし、アメリカやドイツの研究者は朝8時頃に来て、夕方17時か18時には帰宅していました。
また土日は大学には来ていませんでした。
ちなみに「まだ」は大学で、朝8時から夜21時ぐらいまで働いています。土曜日は基本働いています。
なぜ日本の研究者は欧米の研究者に比較して生産性が低いのでしょうか。
生産性が低い原因
さてここから、日本人が生産性が低い原因について考察します。
まず、日本人が生産性が低い理由は一つではないでしょう。
日本はITへの投資が遅れ、それに伴いDX化(デジタルトランスフォーメーション)も遅れているのも一つの生産性が遅れている原因だと思います。
しかし、ここではそういった一般的な話ではなく、具体的な働き方の違いについて記載していきます。
1,労働文化と長時間労働
日本の労働文化は、長時間労働や残業が一般的であり、過度の労働時間がストレスや疲労を引き起こし、逆に効率や創造性を減少させる可能性があります。
日本人は上司より先に帰宅すると、罪悪感を抱く人が多いです。欧米は上司の顔色を気にせず普通に先に帰っていました。
確かに日本人は真面目で勤勉という印象が強いですよね。
2,縦割り組織とコミュニケーションの課題
日本の企業文化において、縦割り組織や上下の階層間の情報共有が滞りがちなことがあります。効果的なコミュニケーションやチームワークが確立されないと、業務の重複や情報の欠落が生じ、生産性の向上が阻害されることがあります。
特に日本人は上司と部下のコミュニケーションが十分でないように感じます。これは上司が悪いのか部下が悪いのか難しいところです。
日本では上司と部下に距離がありますよね。欧米では上司と部下の距離が近いように感じました。
生産性を上げる方法
ここからは、生産性を上げる方法についてです。
仕事に優先順位をつけて、集中して取り組むというというのは生産性向上には重要です。
日本人は、重要でない仕事を優先してしまっていたり、無駄な会議やメールが多く、仕事に集中できる時間が短いです。
また、仕事のオンとオフを切り替えることも重要です。欧米では、休日でしっかりリフレッシュしている印象でした。
まあ、これは誰もが考えることですよね。
日本人より欧米人が生産性が高い最大の理由は、上司と部下のコミュニケーションの取り方にあると思います。
具体的には、日本人は仕事を8割仕上げて上司に確認を依頼している一方、欧米人では5割ぐらいで上司に確認を依頼しています。
つまり、日本人は時間をたくさん使って仕事をし、いざ上司に確認を依頼するとダメ出しをくらい、また最初からやり直しとなります。
一方、欧米の場合、早い段階で上司に確認を依頼し方向修正されることで、短時間で成果が得られます。
理想的には、仕事が2割、5割、8割できたタイミングで上司に確認してもらうのがいいでしょう。
できる部下なら8割完成したところで確認を依頼する方が上司の負担が減っていいですね。
しかし、特に研究の場合、なおさら早い段階で上司の確認を依頼することが重要です。
研究では、結果はやってみないとわからないので、上司が答えを持っているわけではありません。
実験をして結果が出て、それが予想したものなのかどうか、早い段階で上司と相談し、研究の方向性を修正してもらうのがいいでしょう。
一回の実験をするのも時間がかかりますしね。
経験が浅い研究者の場合、想定している結果が、上司が想定している結果と大きくずれていることがあります。
常日頃から上司とコミュニケーションをとって、話しやすい関係を築くことが何より重要です。
まとめ
今回は、研究で生産性を上げる方法について記載しました。以下にまとめます。
- 日本人一人当たりの生産性は主要7か国で最下位
- 労働文化と上司とのコミュニケーションが課題
- 仕事が2割、5割、8割できたタイミングで上司に確認を依頼する