記事を担当するのは「まだ」です。
~こんな人に読んで欲しい~
- 研究職を検討中の大学院生の人
- 研究職を目指している人
- 研究職がどういう1日の流れなのかか知りたい人
私は現在、地方大学の研究職として働いています。
研究に関しては、大学4年生のときに研究職に入ってからなので、かれこれ約10年ほど研究ばかりしています。
研究職ってい,わゆるサラリーマン的なスーツを着て働く方からすると、なんだか普通ではないようで、
「どんな業務をしているの?」
「研究って何するの?」
「1日どんな感じで働いているの?」
などなど色々聞かれます。
ということで今回は
研究職はどのような一日を過ごしているのか?
について記載していきます。
大学研究職の一日
研究職の一日
- 研究ミーティング(2時間)
- 授業(1時間30分)
- お昼休憩(1時間)
- 研究指導(2時間)
- 実験(4時間)
- 論文執筆(2時間)
研究ミーティング
9:00 研究ミーティング
まず9時から研究ミーティングを行います。
研究ミーティングとは
研究の進捗度を確認するミーティングのことです。
研究室メンバー全員が朝9:00に集まり、学生一人一人に実験結果を報告してもらいます。
研究室に学生が4人いる場合、1人30分程度で2時間行います。
この研究ミーティングで、今の課題や今後の実験計画についても議論して、研究の方向修正を行います。
ただ、研究ミーティングは私の研究室では基本的に週1回月曜日にしかありません。
それ以外の曜日はこの研究ミーティングがないスケジュールで進んでいきます。
授業
11:00 授業
授業がある日は1時間半の授業を行います。
いわゆる90分一コマの大学の講義ですね。
授業がない日でも授業の準備やテスト採点などで1時間程度は授業関連業務を行っています。
国公立大学の場合、教員一人当たりの年間の授業数は4~5です。一授業あたり14回の講義を行う必要があります。
授業内容は一度作ってしまえば、毎年使うことができますが、テスト問題は毎年作成する必要があります。
なので大学で働く場合、研究だけでなく授業も行う必要があり、研究に使える時間は限られます。
研究指導
13:30 研究指導
研究指導では学生から出てきた疑問や問題点等に答えます。
研究指導では、今後の研究計画についても議論して、これからどのような実験を行うかを決めます。
実際に実験をしていると、細かな部分で疑問が出てきたり、実験装置にトラブルが発生したりと、様々な問題が発生します。
研究指導では、そういった学生から来る質問などに対応します。
学生指導にかける時間は日によってバラバラですが、平均2時間程度です。
実験
15:30 実験
研究室の学生が実験を行うのとは別に、自分でも実験を行います。
特に、助教や准教授など比較的若い教員は自分でも実験を行い、研究実績を積みます。
一日4時間程度は実験を行います。
実験データを早く出したい時期、たとえば学会発表前や論文投稿前は、一日中実験をしている日もあります。
論文執筆
19:30 論文執筆
大学で研究する場合、得られた実験結果を論文にまとめて、世の中に発表することは重要な仕事です。
実験をして論文を書かず、自己満足で終わっていては、学内からも、対外的にも評価されません。
論文執筆は基本英語で書きます。まず従来研究を徹底的に調べて、自分の研究と比較します。
一通り原稿を書き上げるのに約1カ月かかります。そこから、ブラッシュアップに2週間ほどかけて論文を投稿します。
投稿をして終わりではなく、投稿した論文を、その分野の専門家2~3名が査読します。査読されてさまざまなコメントが返ってきます。
そのコメントに対し、回答します。この査読プロセスを何回か繰り返し、最終的に論文が受理され、論文誌に掲載されるという流れです。
論文執筆に関わる業務は一日平均2時間ほど行っています。
まとめ
研究職の一日
- 研究ミーティング(2時間)
- 授業(1時間30分)
- お昼休憩(1時間)
- 研究指導(2時間)
- 実験(4時間)
- 論文執筆(2時間)