今回記事を担当するのは「まだ」です。
「まだ」は高校まで地元の田舎町で育ちました。
田舎といっても地方都市にはいまして、現在、地方大学の教育・研究職(助教)として働いています。
研究に関しては、大学4年生のときに研究室に入ってから修士課程・博士課程と研究を続け、かれこれ約10年ほど研究ばかりしています。
将来、大学や企業で研究職として働きたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
わたし「まだ」はこれまで3つの大学を渡り歩きながら研究活動をしてきました。
今回は、「まだ」の経験から
- 研究職を目指すにあたって学生中にやっておくとよいこと3選
- 海外経験を積む
- 積極的に学会発表し、できれば原著論文を書く
- 活発もしくは有名な研究室に所属する
などについて記載していきます。
Contents
研究職とは
研究職は学術的アプローチにより、これまでにない技術や理論を創出する仕事です。
研究職は「基礎研究」と「応用研究」に分類できます。
基礎研究
基礎研究は、まだ発見されてない未知の物質や原理を発見し、そのメカニズムなどを理論的に解明していく研究のことです。
基礎研究は、より学術的なアプローチが求められ、大学や国の研究機関で行われている場合が多いです。
応用研究
応用研究は、基礎研究により発見された知識を利用して、実用化に向けて発展させる研究です。
応用研究は、新しい物質や原理を利用して、製品やサービスをつくり出すため、企業で行われる場合が多いです。
研究職を目指すにあたって学生中にやっておくとよいこと3選
さっそく研究職を目指すにあたって学生の時期にやっておくとよいこと3選を記載します。
- 海外経験を積む
- 積極的に学会発表し、できれば原著論文を書く
- 活発もしくは有名な研究室に所属する
上記3つは学生のうちにやっておくと就職活動の際、とても有利に働きます。
特に重要だと思うのは3つ目の「活発もしくは有名な研究室に所属する」です。
いくら研究職とはいえ、採用を決めるのは人なわけですから、いかに知名度を上げるかも重要になります。
以降それぞれについて、詳しく説明していきます。
海外経験を積む
企業でも大学でも、グローバルに活躍できる視野の広い研究人材を求めています。
大学生のうちに海外経験を積むことで主に下記3つの能力を身に着けられます。
1、国際的なセンス
異なる文化や価値観に触れ、それを理解することで、異文化理解が深まり国際的なセンスを養えます。海外を経験することで、外国人と話す障壁が下がります。
2、英語力の向上
研究においては、英語が主要なコミュニケーションツールとなることが多く、英語力は非常に重要です。海外での経験によって、英語を日常的に使用する機会が増え、英語力の向上につながります。
3、国際的なネットワークの構築
これはなかなか難しいかもしが、研究においては、国際的なネットワークは重要であり、異なる国の研究者と協力することが多くあります。海外での経験によって、異なる国の研究者と交流する機会が増え、国際的な研究ネットワークを構築することができます。
積極的に学会発表し、できれば原著論文を書く
研究者にはプレゼンスキルや論理的思考力が求められるため、学会発表や論文執筆の経験は高く評価されます。
学会発表は単に研究成果の発表の場ではなく、大学の先生や企業の方に名前を覚えてもらえる絶好のアピール機会です。
以下に、学会発表・論文執筆のメリットを記載します。
1、プレゼンスキルの向上
学会発表では、自分の研究内容を他人にわかりやすく伝えることが求められます。そのため、プレゼンテーションスキルが身につきます。発表の仕方や語り口、スライドの作り方など、コミュニケーションスキルを向上させることにもつながります。
2、研究内容の構成力・論理的思考力の向上
学会発表や論文執筆では、研究内容を限られた時間・スペースにまとめる必要があります。そのため、研究内容を構成する能力が身につきます。自分の研究を他人に理解してもらうために、必要な情報や結論を論理的にまとめる能力が求められます。
3、ネットワークの構築
学会発表は、研究者とのコミュニケーションの場でもあります。定期的に学会に参加して発表することで、その分野の先生方や企業の研究者の方に覚えてもらえます。わたし「まだ」は学生時代、年に最低2~4回程度学会に参加して発表していました。大学や企業の採用担当者も、知らない人を採用するより、知ってる人を採用したいですからね。
活発もしくは有名な研究室に所属する
活発もしくは有名な研究室に所属すると、将来就職する際、非常に有利に働きます。
将来、研究者になるためにはこれが最も重要かもしれません。
活発もしくは有名な研究室に所属することでいろんな以下のようなメリットがあります。
1、研究力の向上
知名度の高い研究室であれば、それだけ研究分野における影響力が大きく、優秀な研究者が多く在籍していたり先進的な研究を行っている可能性が高いです。さらに、研究費や装置の充実度など、研究を行うために必要なリソースが充実しており、最先端の研究手法や知見を身につけることができます。
2、海外経験や、学会発表・原著論文執筆が自然とできる
活発に研究活動を行っている研究室に所属すれば、積極的に学会に参加したり、たくさん論文を書いています。また日本国内だけでなく海外にも共同研究者がたくさんいます。そういった研究室に所属することで、学会発表や論文執筆、海外研究留学を経験するチャンスが増え、就職の際有利に働きます。
3、研究力・実績がなくても、採用されやすくなる
知名度の高い研究室に所属すれば、学生本人に研究力や実績がなくても、ステータスが上がり研究職(研究職以外も)に採用されやすくなります。基本的に、採用担当は学生のことを知りませんが、有名な先生のことは知っています。もちろん、学会等での発表を通して知ってもらえるのが一番ですが、知名度の高い研究室に所属することで、そこの学生は優秀と認識され、採用されやすくなります。実際、そういった研究室には優秀な学生が多いですけどね。
研究室選びは大事なんですね~
まとめ
今回は、研究職を目指すにあたって学生時代にやっておくとよいこと3選について記載しました。以下にまとめます。
- 海外経験を積み国際的なセンス・英語力を身に付ける
- 積極的に学会発表し、できれば原著論文を書き知名度を上げる
- 活発もしくは有名な研究室に所属することで、ステータスアップ