お金

贅沢な一人暮らしをするのに必要なお金は??一生分計算してみました。

2022年6月19日

以前の記事で独身男一人が生きていくために必要な費用を計算しました。

平均的な生活を送ろうとしただけでも約1億4,100万かかることがわかりました。

これは、年収500万の手取りが約390万程度だとすると、年収500万を36年間続けないと手に入らない金額です。

平均的な家賃のアパートに住み、特に贅沢することなく、平均的な生活水準で過ごしてもこの金額です。

ただ、少しくらい贅沢したいですよね・・・。

それでは、少しくらい贅沢な一人暮らしを送るのに必要なお金となると、一体いくらになるのでしょうか?

今回は、そんな「"少し贅沢な"一人暮らしに必要な費用」についてまとめてみます。

👇独身女性の一生にかかるお金はこちら

前提として

現状、日本では大学卒業後に就職して、そこからは親の扶養を離れ、自ら稼いだお金で生活していく場合が多いです。

また、2020年の男性の平均寿命が約82歳、女性の平均寿命が約88歳なので、

  • 男性の場合は23歳〜82歳の60年間にかかる費用
  • 女性の場合は23歳~88歳の66年間にかかる費用

を前提条件として計算していきます。

あとは、基本的に各種統計・データは平均的な値である場合が多いので、生活水準はごくごく平均的な暮らしという前提条件になります。

平均的な一人暮らしの費用は?

贅沢な一人暮らしに必要な費用をみていく前に、平均的な一人暮らしの費用はどのくらいかかるのか確認しましょう。

項目金額
食費41,731円
家賃など住居費22,118円
光熱・水道費11,383円
家具・家事用品費5,830円
被服及び履物費4,843円
保健医療費7,703円
交通・通信費18,916円
教養・娯楽費17,654円
その他の消費支出24,860円
合計155,038円

総務省統計局|家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)」から単身世帯の生活費を抜き出しました。

月々の生活費は約15~16万円でした。

ただ「家賃など住居費」の項目が安すぎます。

これは単身世帯でも実家で一人暮らしの方なども含まれているため、かなり安く出ていると考えられます。

ということで「家賃など住居費」のみ別のデータで見ていくことにします。

平均家賃は「約6万円」。

引用:「一人暮らしに関する意識調査(2018年3月)」全国宅地建物取引業協会連合会・全国宅地建物取引業保証協会

家賃はこちらのデータの6万円を用いましょう。

すると合計金額は、、、

項目金額
食費41,731円
家賃など住居費60,000円
光熱・水道費11,383円
家具・家事用品費5,830円
被服及び履物費4,843円
保健医療費7,703円
交通・通信費18,916円
教養・娯楽費17,654円
その他の消費支出24,860円
合計192,920円

さてここからは

"少し贅沢な"一生にかかるお金を項目別に計算していきます。

贅沢な一人暮らしに必要な一生分のお金は?

家賃など住居費

一人暮らしの家賃の平均値は「約60,000円」でした。

家賃はかなり地域によって金額が偏ってしまいますが、家賃6万円を基準に考えてみましょう。

例えば、ある地域において、家賃6万円の一人暮らしだと1Kだとして、そこから例えば余裕を持たせて1LDKにしたとしましょう。

1部屋増えるわけですから家賃はもちろんあがります。

となると、家賃1~3万くらいはあがるとして、余裕を持って4万円あげておきましょう。

家賃は約100,000円

これを男性の場合は60年間、女性の場合は66年間に換算すると

  • 男性の場合
    約100,000円×12ヶ月×60年間=約7,200万
  • 女性の場合
    約100,000円×12ヶ月×66年間=約7,920万

家賃だけで一生で7200万円や8,000万近く必要となります。

年収500万の手取りが約390万なので、約18~20年間分くらいですね。

なので、23歳から大体40年は働けるとして、それの18~20年分と半分くらいを家賃が占めるわけですから、年収500万ではおそらく足りないことがわかります。

食費

1か月の平均的な食費は「41,731円」でした。

一人で食費4万円となると、平均的な食費でもなかなか使っているなと思われるかもしれません。

しかし、朝昼晩3食食べるとして、それが1か月を30日として90食、4万円を90食で割ると、1食約444円なのでそんなに高くないです。

とはいえ、朝に400円も使わないかもなので、朝は100円だとすると、朝100円、昼600円、夜600円くらいでしょうか。

ただ、こちらの費用は、外食費やお酒、お菓子等の費用も含まれています。(飲み代は「その他消費支出」に含まれるので食費ではないようです。)

そうなるとむしろ安いくらいです。

  • パンにフルーツなんか添えちゃったりして、朝飯は平均300円くらいにしましょう。
  • 弁当持って行くのは禁止。基本的に外食で昼飯は1食1,500円
  • 自炊で節約なんてしない。基本的には外食で夜飯は1食1,500円
  • また夜飯のうち、週1日は一人飲みで5000円は使いましょう。

※お付き合いなどの飲みは「その他消費支出」に含まれるので「食費」とは別

全体合わせて計算すると、大体食費は1日平均3800円で、月30日と仮定して計算すると

食費は約114,000円

これを男性の場合は60年間、女性の場合は66年間に換算すると

  • 男性の場合
    約114,000円×12ヶ月×60年間=約8,208万
  • 女性の場合
    約114,000円×12ヶ月×66年間=約9,029万

食費だけでもかなりの金額が必要です!

光熱・水道費

1か月の平均的な光熱・水道費は「11,383円」でした。

ただ、光熱・水道費に関しても、少し贅沢すると住居が広くなるので金額が上がるでしょう。

仮に月約3,000円上がったとすると、

光熱・水道費は約14,000円

これを男性の場合は60年間、女性の場合は66年間に換算すると

  • 男性の場合
    約14,000円×12ヶ月×60年間=約1,008万
  • 女性の場合
    約14,000円×12ヶ月×66年間=約1,109万

光熱・水道費だけでも1,000万の大台をこえました。

家具・家事用品費

1か月の平均的な家具・家事用品費は「5,830円」でした。

少し贅沢にということなので、1.5倍くらいの値段の家具にしちゃいましょう。

2万円のソファーを買っているところを大きくして3万円のソファーにするイメージです。

家具・家事用品費は約9,000円

これを男性の場合は60年間、女性の場合は66年間に換算すると

  • 男性の場合
    約9,000円×12ヶ月×60年間=約648万
  • 女性の場合
    約9,000円×12ヶ月×66年間=約713万

少し贅沢して良いものを買っちゃうと、家具・家事用品費といえども一生分でみるとかなりの金額ですね。

被服及び履物費

1か月の平均的な被服及び履物費は「4,843円」でした。

贅沢して1.5倍にしましょう。

被服及び履物費は約7,500円

これを男性の場合は60年間、女性の場合は66年間に換算すると

  • 男性の場合
    約7,500円×12ヶ月×60年間=約540万
  • 女性の場合
    約7,500円×12ヶ月×66年間=約594万

月7,500円というと贅沢ではないと思うかもしれません。

しかし、年間に換算すると90,000円です。服を頻繁に買いに行かなければ、例えば3か月に1回服を買う場合は、1回の買い物で2万円以上使えます。

保健医療費

1か月の平均的な保健医療費は「7,703円」でした。

医療費を何倍といっても病気になるわけにもいきませんからね。

とはいえドラッグストアなどで買う薬については良いものを買いたいですよね?約1.5倍にしましょう。

保健医療費は約12,000円

これを男性の場合は60年間、女性の場合は66年間に換算すると

  • 男性の場合
    約12,000円×12ヶ月×60年間=約864万
  • 女性の場合
    約12,000円×12ヶ月×66年間=約950万

健康でいることがいかに節約にも繋がるかがわかります。

交通・通信費

1か月の平均的な交通・通信費は「18,916円」でした。

交通費で贅沢するというと、気兼ねなくタクシーに乗れる感じでしょうか?

ガソリン代などの自動車関連費も含まれているので、良い車に乗ってその維持費が高くなるというところでしょうか?

通信費でいうと、携帯2台持ちとか、より良いプランにグレードアップという感じですかね。

一旦、こちらも少しの贅沢として、1.5倍の費用をかけます。

交通・通信費は約30,000円

これを男性の場合は60年間、女性の場合は66年間に換算すると

  • 男性の場合
    約30,000円×12ヶ月×60年間=約2,160万
  • 女性の場合
    約30,000円×12ヶ月×66年間=約2,376万

交通・通信費で2,000万を超えました。

教養・娯楽費

1か月の平均的な教養・娯楽費は「18,916円」でした。

休日にかかる遊びの費用と考えると、例えば土日が休みの仕事だとして、月に4〜5回土日があるので、1回費用は約4000~5000円となります。(食費とか飲み代以外の土日費用と考えると妥当かな)

土日に使える費用なんていくらあっても良いですが、これを1.5倍にしましょう。1回の土日に使える費用は約6,000~7,500円です。

うーんどうでしょう。1回の土日に1万は使えれば贅沢感が出るので、2倍くらいにしときましょうか。

教養・娯楽費は約40,000円

これを男性の場合は60年間、女性の場合は66年間に換算すると

  • 男性の場合
    約40,000円×12ヶ月×60年間=約2,880万
  • 女性の場合
    約40,000円×12ヶ月×66年間=約3,168万

その他の消費支出

1か月の平均的なその他の消費支出は「24,860円」でした。

その他の消費支出の内訳は、「諸雑費」「交際費」「仕送り金」「使途不明金」ですが、これは2人世帯以上の内訳であって、生涯独身の一人暮らしでは、実質「諸雑費」「交際費」といった感じでしょうか。

こちら約25,000円と高い気がしますが、交際費は飲み代と考えれば、平均的な生活でも月1万円くらいは使用するのではないでしょうか。

さて、これを贅沢にするわけですが、交際費を贅沢にしましょう。

交際費10,000円ですが、5,000円で2回の飲みで終わってしまいます。何なら10,000円1回の飲みで終わってしまいます。

なので、週に1回飲む設定で、1回10,000円と余裕を待たせ、月は週4~5回なので、約45000円とします!

諸雑費の月15,000円として、これらを足し合わすと

その他の消費支出は約60,000円

これを男性の場合は60年間、女性の場合は66年間に換算すると

  • 男性の場合
    約60,000円×12ヶ月×60年間=約4,320万
  • 女性の場合
    約60,000円×12ヶ月×66年間=約4,752万

合計金額

項目金額
家賃など住居費7,200万
食費8,208万
光熱・水道費1,008万
家具・家事用品費648万
被服及び履物費540万
保健医療費560万
交通・通信費2,160万
教養・娯楽費2,880万
その他の消費支出4,320万
合計2億7,524万

合計金額は「約2億7,524万」

項目金額
家賃など住居費7,920万
食費9,029万
光熱・水道費1,109万
家具・家事用品費713万
被服及び履物費594万
保健医療費950万
交通・通信費2,376万
教養・娯楽費3,168万
その他の消費支出4,752万
合計3億611万

合計金額は「約3億611万」

高齢者になったら支出が減るとか、年金で入ってくる収入を計算していません。

しかし、高齢になってからの方が時間ができて旅行などの費用がかかると支出は増えますし、年金についても将来的にどのくらいもらえるのか期待ができません。

ざっくり生涯独身でずっと一人暮らしを続けて、人並み以上の少し贅沢な生活をしようとなると2億7500万円や3億円程度かかります。

どれくらいで稼げるの??

さて、莫大な金額が必要だとわかりましたが、生涯年収3億とかきいたことあるし、なんとかなるのでは?

と思うかもしれませんが、先程の金額は実際にかかる支出です。

要するに、2億7500万円や3億円といった金額を手取りで稼がないといけません。

年収500万円とすると・・・

年収500万の手取り金額は約390万円です。

  • 2億7,524万円÷390万円=70.57年
  • 3億661万円÷390万円=78.61年

年収500万を約71・79年間続ける

と一生涯分のお金を稼ぐことができます。

23歳から働くとして、83・91歳まで現役バリバリで年収500万を維持しなければなりません・・・。

とてもじゃないですが現実的ではありません。

年収1,000万円とすると・・・

年収1,000万の手取り金額は約720万円です。

  • 2億7,524万円÷720万円=38.23年
  • 3億661万円÷720万円=42.58年

年収1,000万を約38・43年間続ける

と一生涯分のお金を稼ぐことができます。

23歳から働くとして、60・65歳まで年収1,000万を維持しなければなりません。

まだ定年くらいの年齢にはなりましたが、23歳から年収1,000万がまずかなり難易度が高いですし、それを60・65歳まで維持できるのも厳しいですが、それができると贅沢な一生も見えてきます。

年収2,000万円とすると・・・

年収1,000万の手取り金額は約1,200万円です。

  • 2億7,524万円÷1,200万円=22.94年
  • 3億661万円÷1,200万円=25.55年

年収2,000万を約23・26年間続ける

と一生涯分のお金を稼ぐことができます。

23歳から働くとして、45・48歳まで年収2,000万を維持することができれば、贅沢な一生も見えてきます。そして、こうなると早期リタイアですね。

年収1,000万や年収2,000万、もちろんそれ以上という金額をずっと稼げるようになるなら、贅沢な一生も見えてくるかもしれませんね。

まとめ

項目金額
家賃など住居費7,200万
食費8,208万
光熱・水道費1,008万
家具・家事用品費648万
被服及び履物費540万
保健医療費560万
交通・通信費2,160万
教養・娯楽費2,880万
その他の消費支出4,320万
合計2億7,524万
項目金額
家賃など住居費7,920万
食費9,029万
光熱・水道費1,109万
家具・家事用品費713万
被服及び履物費594万
保健医療費950万
交通・通信費2,376万
教養・娯楽費3,168万
その他の消費支出4,752万
合計3億611万

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