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35歳で貯金1000万は少ないのか?実は貯金なしが一番多い?35歳の貯金ランキングはこちら。

2022年12月30日

カンタン自己紹介

  • 大卒でまさかの年収200万からスタート
  • その後正社員で中小企業・ベンチャー企業・大企業と様々な企業を経験
  • 20代で年収500万以上まで上げる
  • 自分が年収を上げることや貯金することに苦労した経験から、お金に関する記事を中心に日々執筆中

さて今回は「貯金」についてです。

皆さん貯金はできていますか?

貯金についてふと聞いてしまった今回のテーマ。

35歳の時点で貯金1,000万って少ないらしい

35歳で貯金1000万なんて貯めれるのか?なんて思いましたし、周りにきいてもそんなに貯めれている人はあまりいない気もしますが。

実はあまり調べたこともないし、友人などにもはっきりと金額は聞きづらいこの話題。

実際のところはどうなのか?

なんて思いましたので調べてみることにしました。

30代の貯金額の平均は?

30代の貯金額はどれくらいなのでしょうか?

30代で貯金がどれくらいあるか?というよりかは

「30代で金融資産がどれほどあるか?」が重要かと思うので金融資産で調べます。

(貯金ではなく株で持っているという方もいるので)

  • 702万円(総世帯)
  • 752万円(二人以上世帯)
  • 606万円(単身世帯)

家計の金融行動に関する世論調査:金融広報中央委員会(2022年)

30代の金融資産保有額の平均値は606~752万円です。

ちょっと待った!

とはいえこちらは平均値です。

中央値ではありません。

  • 平均値:データの総和をデータの個数で割った値
  • 中央値:データや集合の代表値の一つで順位が中央である値

今回の話だと、平均値は一部のお金持ちが平均を大きく上げてしまっています。

例えば、全体11人のデータを調べるときに、10人の貯金額が100万円で1人の貯金額が1億円の場合は

(100万×10人+1億×1人)÷11人=1,000万/人

となり平均値は1,000万となります。

11人中10人は100万円なのに、平均値が1,000万だと「実際に真ん中あたりはどのくらい貯金があるんだろう?」を調べるときに大きな乖離が生まれます。

これが中央値なら、全体11人のデータの頭から数えて真ん中である6番目の値は100万円となり、中央値は100万円となります。

どちらかというと知りたいのは中央値ですよね?

なので、30代の金融資産保有額の中央値を調べると

  • 155万円(総世帯)
  • 238万円(二人以上世帯)
  • 56万円(単身世帯)

となります。

30代の金融資産保有額の中央値は56~238万円です。

こちら30代の金融資産保有額となりますが、30代の中間地点は今回の議題の35歳です。

となると、「35歳の金融保有資産が56~238万円」といっても大きな遜色はないでしょう。

35歳で貯金1,000万円は少ないの!?
30代保有資産額ランキング!

35歳で貯金1,000万は少ない!?

本記事の冒頭にも書いたこちら。

「35歳の金融保有資産が56~238万円」という結果であったから

正直、35歳で貯金というか金融保有資産額が1,000万あれば全体的な順位としては高いはず。

ということで30代の保有資産ランキングを見ていきましょう。

第1位 金融資産非保有

全体に占める割合 27.3%
(※無回答3.6%を含んだ割合)

まさかの第1位にランクインしたのは「金融資産非保有=貯金ゼロ」。

まじなのか!?と疑ってしまう結果ですが、

残念ながら30代で金融資産非保有が4世帯に1世帯以上いると結果が出ています。

第2位 100万円未満

全体に占める割合 13.7%

続いて第2位は「100万円未満」!

こちらも13.7%もいます!

第1位の「金融資産非保有」と合わせると、30代で金融保有資産額「100万円未満」が40%を超えます。

第3位 100~200万未満

全体に占める割合 9.0%

続いて第3位は「100~200万円未満」!

こちらが9.0%です!

第1位、第2位と合わせる50%になります。すなわち、30代で金融保有資産額が「200万円未満」の方が半数います!

恐ろしき結果がでましたね・・・。

ちなみに第4位以下はこちら

  • 第4位 500~700万 8.1%
  • 第5位 700~1,000万 6.8%
  • 第6位 200~300万 6.6%
  • 第7位 300~400万 5.9%
  • 第8位 1,000~1,500万 5.4%
  • 第9位 400~500万 3.8%
  • 第10位 1,500~2,000万 3.6%
  • 第11位 3,000万以上 3.4%
  • 第12位 2,000~3,000万 2.9%

30代で金融資産保有額が1,000万円をこえている割合は

14.3%であることを考えると、、、

35歳で貯金1,000万は
少ないというよりむしろ多い!

という結論に至ります。

半数が保有資産が200万未満になりますから、1,000万貯金があれば十分に保有資産が多い方です!

周りよりは多いかもしれないけど、35歳で貯金1,000万あっても不十分の可能性も…

30代の4世帯に1世帯は貯金0円(=金融資産非保有)で、貯金200万未満も半数いるんですよね?

なんか貯金に縛られていたけど、みんな貯金があまりないのだったら貯金崩して遊んじゃっても良いのでは??

貯金する必要ってあるんですか!?

なんて思うかもしれませんが、決してそうではありません。

正直、35歳の時点で貯金が1,000万あったところで足りない可能性は十分にあります…

各々の状況によって、必要なお金って違うと思います。

独身の方もいれば、結婚している方もいて、子どもいる方もいる。

なので、それぞれの状況でどのくらいのお金が必要で、35歳で1,000万貯金があるならどうなのか?についてみていきましょう。

独身で一人暮らしの場合

まずは独身の場合から。

独身でも一人暮らしと実家暮らしがありますから、一人暮らしの場合からみていきましょう。

生涯独身という場合で考えていきます。

独り身ならお金はそこまでかからないのでは?なんて思うかもしれませんが、独り身でも生涯で考えると相当のお金が必要です。

別段贅沢をするわけではなく、平均的な一人暮らしをしようとした場合、月の生活費は198,430円と大体約20万円程かかります。

家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)より消費支出の費目別対前年実質増減率表から「単身世帯の消費支出項目」を抜粋。しかし、家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)の住居費が23,322円と実際の一人暮らしの家賃等と乖離があったため、平均的な一人暮らしの家賃6万円を住居費とした。

項目金額
家賃など住居費60,000円
食費43,276円
光熱・水道費13,098円
家具・家事用品費5,613円
被服及び履物費5,280円
保健医療費7,441円
交通・通信費19,344円
教養・娯楽費18,700円
その他の消費支出25,678円
合計198,430円

さて、平均的な一人暮らしで20万円程毎月かかるわけですが、一生分となるといくらになるでしょうか。

まずは何歳までいきるのか寿命を設定しましょう。

寿命設定について

厚生労働省の「簡易生命表(令和4年)」によると、日本人の平均寿命は、男性が81.05歳、女性が87.09歳でした。

81歳と87歳の間をとって84歳まで生きると仮定しましょう。

月の生活費約20万円を35歳から84歳まで続けると、

約20万円×12ヶ月×50年間=約1億2,000万円となります。

なので、1億2,000万円÷26年間(35歳から定年60歳として)=約462万円を稼ぐ必要があります。

これは実際に必要なお金なので残念ながら手取りでこの合計金額を稼がないといけません。

手取り462万円(年収600万円程)
を定年の60歳までキープしないといけません。

とはいえ、こちらは年金がない場合です。

年金は将来的に当てにならない可能性もありますが、年金はどのくらいもらえるでしょうか?

厚生労働省の「厚生年金保険・国民年金事業の概況(令和3年度)」によると、

  • 国民年金の平均年金月額は56,316円
  • 厚生年金の平均年金月額は143,973円

となります。しかしこれは手取り額ではありません。

手取り額で考えると、

  • 国民年金の平均年金月額の手取りは
    約5.4万円
  • 厚生年金の平均年金月額の手取りは
    約13万円

これが65歳からもらえ84歳まで生きたとすると、

  • 国民年金の場合
    約5.4万円×12ヶ月×20年間=約1,296万円
  • 厚生年金の場合
    約13万円×12ヶ月×20年間=約3,120万円

となります。

35歳から84歳までに必要なお金は1億2,000万だったので、1,296万円と3,120万円をそれぞれ引くと、

  • 国民年金の場合
    約1億2,000万円-約1,296万円=約1億704万円
  • 厚生年金の場合
    約1億2,000万円-約3,120円=約8,880万円

こちらの額を35歳から60歳までを定年としたときの26年間で稼ぐとすると、

  • 国民年金の場合
    約1億704万円÷26年間=約412万円
  • 厚生年金の場合
    約8,880万円÷26年間=約342万円

手取り412万円(年収530万円程)
手取り342万円(年収430万円程)
を定年の60歳までキープしないといけません。

貯金1,000万あるなら

35歳時点で貯金が1,000万あるなら、定年の60歳までに稼がないといけない額はさらに減ります。

  • 国民年金の場合
    (約1億704万円-1,000万円)÷26年間
    =約373万円
  • 厚生年金の場合
    (約8,880万円-1,000万円)÷26年間
    =約303万円

手取り373万円(年収480万円程)
手取り303万円(年収380万円程)
を定年の60歳までキープとなります。

独身で実家暮らしの場合

次は独身で実家暮らしの場合をみていきましょう。

先程からご示ししている以下の「一人暮らしの生活費」を用いて、実家暮らしの生活費を計算します。

項目金額
家賃など住居費60,000円
食費43,276円
光熱・水道費13,098円
家具・家事用品費5,613円
被服及び履物費5,280円
保健医療費7,441円
交通・通信費19,344円
教養・娯楽費18,700円
その他の消費支出25,678円
合計198,430円

実家暮らしとなると、

  • 家賃など住居費
  • 光熱・水道費
  • 家具・家事用品費

は0円でよいでしょう。そして、

  • 食費

についても実家暮らしのメリットのご飯を作ってくれることを考えても、一人暮らしの半額くらいで毎月の食費は済むでしょう。

とはいえ、

  • 実家に入れている費用

もありますから、平均値の4万円程を実家に入れていると仮定しましょう。

これらをもとに表を埋め込んでいくと、

項目金額
家賃など住居費0円
食費21,638円
光熱・水道費0円
家具・家事用品費0円
被服及び履物費5,280円
保健医療費7,441円
交通・通信費19,344円
教養・娯楽費18,700円
その他の消費支出25,678円
実家に入れているお金40,000円
合計138,081円

「実家暮らしの生活費」は138,081円と月々約14万円となります。

月の生活費約14万円を35歳から84歳まで続けると、

約14万円×12ヶ月×50年間=約8,400万円となります。

なので、8,400万円÷26年間(35歳から定年60歳として)=約323万円を稼ぐ必要があります。

手取り323万円(年収400万円程)
を定年の60歳までキープしないといけません。

年金をもらえるとした場合に、国民年金の場合1,296万円、厚生年金の場合3,120万円が手取りでもらえる想定でしたので、これらを8,400万円から引くと、

  1. 国民年金の場合
    約8,400万円-約1,296万円=約7,104万円
  2. 厚生年金の場合
    約8,400万円-約3,120万円=約5,280万円

こちらの額を35歳から60歳までを定年としたときの26年間で稼ぐとすると、

  • 国民年金の場合
    約7,104万円÷26年間=約273万円
  • 厚生年金の場合
    約5,280万円÷26年間=約203万円

手取り273万円(年収340万円程)
手取り203万円(年収300万円程)
を定年の60歳までキープしないといけません。

貯金1,000万あるなら

35歳時点で貯金が1,000万あるなら、定年の60歳までに稼ぐべき額はさらに減るので、

  • 国民年金の場合
    (7,104万円-1,000万円)÷26年間
    =約235万円
  • 厚生年金の場合
    (5,280万円-1,000万円)÷26年間
    =約165万円

手取り235万円(年収300万円程)
手取り165万円(年収210万円程)
を定年の60歳までキープとなります。

二人暮らしで子どもがいない場合

さて続いては二人暮らしの場合。

まずは子どもがいない場合からみていきましょう。

先程の一人で生活していくより、もちろん二人いれば生活費は増えてくるので、生涯に必要なお金も増えます。

項目金額
家賃など住居費75,000円
食費67,573円
光熱・水道費22,037円
家具・家事用品費10,840円
被服及び履物費6,820円
保健医療費14,895円
交通・通信費34,348円
教育413円
教養・娯楽費23,118円
その他の消費支出55,981円
合計311,025円

家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)の住居費が19,294円と実際の二人暮らしの家賃等と乖離があったため、平均的な二人暮らしの家賃7.5万円を住居費とした。

平均的な二人暮らしをしようとした場合、月の生活費は311,025円と約31万円程かかります。

片働きの場合

月の生活費約31万円を35歳から84歳まで続けると、約31万円×12ヶ月×50年間=約1億8,600万円となり、1億8,600万円÷26年間(35歳から定年60歳として)=約715万円を稼がないといけません。

手取り715万円(年収1,000万円程)
を定年の60歳までキープしないといけません。

年金がある場合も考えましょう。

片働きの場合のパートナーの年齢・年金設定

年金がある場合、二人暮らしの場合では、自分もパートナーも年金をもらうことができますが、パートナーの年金は「国民年金」として、またパートナーの年齢も35歳とします。

先程も計算したように、65歳から84歳までの20年間で、国民年金の場合は約1,296万円、厚生年金の場合は約3,120万円でした。

パートナーの年金は国民年金の場合を考えるので、これらに1,296万円を足しましょう。

なので、

  • 自分が国民年金の場合
    1,296万円+1,296万円=約2,592万円
  • 自分が厚生年金の場合
    3,120万円+1,296万円=約4,416万円

35歳から84歳までに必要なお金は1億8,600万だったので、2,592万円と4,416万円をそれぞれ引いて、

それらを35歳から60歳までを定年としたときの26年間で稼ごうとすると、

  • 国民年金の場合
    (約1億8,600万円-2,592万円)÷26年間
    =約616万円
  • 厚生年金の場合
    (約1億8,600万円-4,416万円)÷26年間
    =約546万円

手取り616万円(年収830万円程)
手取り546万円(年収720万円程)
を定年の60歳までキープしないといけません。

貯金1,000万あるなら

35歳時点で貯金が1,000万あるなら

  • 国民年金の場合
    (約1億8,600万円-2,592万円-1,000万円)÷26年間=約577万円
  • 厚生年金の場合
    (約1億8,600万円-4,416万円-1,000万円)÷26年間=約507万円

手取り577万円(年収790万円程)
手取り507万円(年収670万円程)
を定年の60歳までキープとなります。

共働きの場合

さて、片働きではたとえ年金をもらっても年収700万以上、貯金が1,000万あっても年収600万以上稼がないといけませんでした。

今度は共働きならどうでしょうか?

共働きといってもパートナーの稼ぎは様々ですが、

  • パートナーが正社員で、例えば、自分が年収700万でパートナーが年収300万といったパターン。
  • パートナーがアルバイト・パート等で、年収130万の壁を超えないように働くパターン。

この2パターンが多いのかなと。

①の場合のパートナーの収入は年収300万とします。※どちらが人口として多い・少ないという観点から、例えば男性を年収700万としたときに、女性の平均年収である年収300万を基準とした。

②の場合のパートナーの収入は130万の壁のギリギリの年収129万とします。

自分の年収に加え、①の場合の世帯手取り収入はパートナーの年収300万の手取り約240万、②の場合は手取り129万円が加算されます。

※年収129万円で扶養に入っていても、税金等の支払いがありますが少額なので手取りそのまま129万円で考えます。

パートナーの年齢設定は35歳とすると、パートナーが定年の60歳までの26年間で稼ぐ額は以下となります。

  • ①の場合:約240万×26年間=6,240万円
  • ②の場合:約129万×26年間=3,354万円

二人暮らしの場合、35歳から84歳までに必要なお金は1億8,600万だったので、

6,240万円と3,354万円をそれぞれ引いて、それらを自分が35歳から60歳までの26年間で稼ごうとすると、

  • ①パートナーが年収300万の場合
    (約1億8,600万円-6,240万円)÷26年間
    =約475万円
  • ②パートナーが年収129万の場合
    (約1億8,600万円-3,354万円)÷26年間
    =約586万円

手取り475万円(年収620万円程)
手取り586万円(年収790万円程)
を定年の60歳までキープしないといけません。

とはいえこれは年金がない場合。

年金がある場合も考えましょう。

共働きの場合のパートナーの年齢・年金設定

パートナーの年齢も35歳

  • ①の年収300万の場合:
    パートナーの年金は「厚生年金」
  • ②の年収129万の場合:
    パートナーの年金は「国民年金」

と設定します。

65歳から84歳までの20年間で、国民年金の場合は約1,296万円、厚生年金の場合は約3,120万円でした。

  • 国民年金+国民年金の場合:約2,592万円
  • 国民年金+厚生年金の場合:約4,416万円
  • 厚生年金+厚生年金の場合:約6,240万円

※年金額は納めてきた金額等で変わるが、自分もパートナーの年金額も同じとした。

それぞれの場合で稼ぐべき金額をまとめるとこうなります。

  • 自分が国民年金の場合
    • ①の場合:
      (約1億8,600万円-6,240万円-4,416万円)÷26年間
      =約306万円
    • ②の場合:
      (約1億8,600万円-3,354万円-2,592万円)÷26年間=約487万円
  • 自分が厚生年金の場合
    • ①の場合:
      (約1億8,600万円-6,240万円-6,240万円)÷26年間
      =約235万円
    • ②の場合:
      (約1億8,600万円-3,354万円-4,416万円)÷26年間=約417万円

手取り306万円(年収380万円程)
手取り487万円(年収630万円程)
手取り235万円(年収300万円程)
手取り417万円(年収530万円程)
を定年の60歳までキープしないといけません。

貯金1,000万あるなら

35歳時点で貯金が1,000万あるなら

  • 自分が国民年金の場合
    • ①の場合:
      (約1億8,600万円-6,240万円-4,416万円-1,000万)÷26年間=約267万円
    • ②の場合:
      (約1億8,600万円-3,354万円-2,592万円-1,000万)÷26年間=約448万円
  • 自分が厚生年金の場合
    • ①の場合:
      (約1億8,600万円-6,240万円-6,240万円-1,000万)÷26年間=約197万円
    • ②の場合:
      (約1億8,600万円-3,354万円-4,416万円-1,000万)÷26年間=約378万円

手取り267万円(年収340万円程)
手取り448万円(年収580万円程)
手取り197万円(年収250万円程)
手取り378万円(年収490万円程)
を定年の60歳までキープとなります。

二人暮らしで子どもがいる場合

さて最後は子どもがいる場合ですね。

子どもがいる場合は大きく分けて「養育費」「教育費」が必要ですね。

教育費の方が特に国公立に通わすのか、私立に通わすのかでかなり金額が変わってくるかと思います。

  • 幼稚園~大学まで全て国公立に通わせた場合
    約2,865万円(養育費+教育費)
  • 幼稚園~大学まで全て私立に通わせた場合
    約4,450万円(養育費+教育費)

子どもがいる場合で一番お金がかからないであろう「子ども一人・全て国公立に通わせた場合」で考えましょう。

片働きの場合

  • 国民年金の場合
    (約1億8,600万円-2,592万円+2,865万円)
    ÷26年間=約726万円
  • 厚生年金の場合
    (約1億8,600万円-4,416万円+2,865万円)
    ÷26年間=約656万円

手取り726万円(年収1,000万円程)
手取り656万円(年収890万円程)
を定年の60歳までキープしないといけません。

貯金1,000万あるなら

35歳時点で貯金が1,000万あるなら

  • 国民年金の場合
    (約1億8,600万円-2,592万円+2,865万円-1,000万円)
    ÷26年間=約687万円
  • 厚生年金の場合
    (約1億8,600万円-4,416万円+2,865万円-1,000万円)
    ÷26年間=約617万円

手取り687万円(年収950万円程)
手取り617万円(年収840万円程)
を定年の60歳までキープとなります。

共働きの場合

  • 自分が国民年金の場合
    • ①の場合:
      (約1億8,600万円-6,240万円-4,416万円+2,865万円)÷26年間=約415万円
    • ②の場合:
      (約1億8,600万円-3,354万円-2,592万円+2,865万円)÷26年間=約597万円
  • 自分が厚生年金の場合
    • ①の場合:
      (約1億8,600万円-6,240万円-6,240万円+2,865万円)÷26年間=約346万円
    • ②の場合:
      (約1億8,600万円-3,354万円-4,416万円-2,865万円)÷26年間=約527万円

手取り415万円(年収530万円程)
手取り597万円(年収800万円程)
手取り346万円(年収440万円程)
手取り527万円(年収690万円程)
を定年の60歳までキープしないといけません。

貯金1,000万あるなら

35歳時点で貯金が1,000万あるなら

  • 自分が国民年金の場合
    • ①の場合:
      (約1億8,600万円-6,240万円-4,416万円+2,865万円-1,000万円)÷26年間=約377万円
    • ②の場合:
      (約1億8,600万円-3,354万円-2,592万円+2,865万円-1,000万円)÷26年間=約558万円
  • 自分が厚生年金の場合
    • ①の場合:
      (約1億8,600万円-6,240万円-6,240万円+2,865万円-1,000万円)÷26年間=約307万円
    • ②の場合:
      (約1億8,600万円-3,354万円-4,416万円+2,865万円-1,000万円)÷26年間=約488万円

手取り377万円(年収490万円程)
手取り558万円(年収740万円程)
手取り307万円(年収390万円程)
手取り488円(年収640万円程)
を定年の60歳までキープとなります。

👇大学までの子育てにかかる費用

まとめ

  • 35歳で貯金1,000万は周りと比べると少ないどころかむしろ多い
  • しかし、年収や家庭状況などによるが35歳で貯金1,000万でも十分ではない。

30代の金融資産保有額ランキング

  • 第1位 金融資産非保有 27.3%
  • 第2位 100万円未満 13.7%
  • 第3位 100~200万 9.0%
  • 第4位 500~700万 8.1%
  • 第5位 700~1,000万 6.8%
  • 第6位 200~300万 6.6%
  • 第7位 300~400万 5.9%
  • 第8位 1,000~1,500万 5.4%
  • 第9位 400~500万 3.8%
  • 第10位 1,500~2,000万 3.6%
  • 第11位 3,000万以上 3.4%
  • 第12位 2,000~3,000万 2.9%

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