田舎・地方 転職

田舎・地方にブラック企業はなぜ多いのか?ブラック企業が多い理由5選。

2022年2月15日

今回記事を担当するのは「だま」です。

田舎・地方の企業ってどう思いますか?

田舎・地方なのでのほほんとしたた緩やかなイメージがありるかもしれまんが、実はブラック企業が多いと思ってます。

ちなみに、恥ずかしながら、私「だま」については29歳という若さで既に3回の転職活動をしております(笑)。

しかし、逆に言うと田舎・地方の企業を4社も経験してきており、その中にはブラック企業かもしれない企業も数社経験してきました。

そんな田舎・地方でブラック企業に勤めた経験をもとに、

なぜ田舎・地方はブラック企業が多いのか?

について解説していきます。

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ブラック企業とは

ブラック企業という言葉はよく聞きますが、明確な定義はあるのでしょうか?

以下はWikipediaより引用したものです。

ブラック企業(ブラックきぎょう、(和製英語で造語)またはブラック会社(ブラックがいしゃ)とは、「新興産業において若者を大量に採用し、過重労働・違法労働・パワハラによって使いつぶし、次々と離職に追い込む成長大企業」を指す。「従業員の人権を踏みにじるような全ての行為を認識しつつも適切な対応をせずに放置している企業」との指摘もある。対義語はホワイト企業。

「ブラック企業」『ウィキペディア フリー百科事典日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)最終更新日時:2022年8月4日 20:45(日本時間)

とありますが、色々なサイトを見ても明確な定義というのはなさそうです。

まあ簡単に「ブラック企業」を要約すると

といったところでしょうか?

例えば、鬼のように働くし、それに耐えられなくて退職者もたくさんでるけど、ちゃんと残業代も出て高収入な企業だとなんとも言えないところなので。

やはり上記3つの条件を全て満たすのがブラック企業といえると思います。

なぜ田舎・地方はブラック企業が多いのか?

なぜ田舎・地方はブラック企業が多いのか?

この理由としては、大きく5つの理由が考えられます。

国の動きに合わせるのが遅いのは田舎・地方

国の動きに合わせていくのが遅いのはやはり田舎・地方になります。

なので、例えば、大手広告代理店の電通の新入社員が過剰労働やパワハラなどで自殺するという痛ましい事件がありました。

それを受けて厚生労働省が中心となって、「『過労死等ゼロ』緊急対策」が公表され、社会全体で過労死等ゼロを目指す取組の強化をより一層図ることになりました。

この政策により、それまでは深夜残業・早朝出勤が当たり前だったのに、徐々に残業などが減ってきた企業も多いのではないしょうか?

ただ、こういった国の施策は、まずは管理の目が厳しい都会の大企業から行われていくのが一般的です。

なので、田舎・地方にこういった施策が浸透するのは都会に比べてかなり遅いです。

また、国からの管理の目も都会の大企業に比べると全然大したことないので、これまで通り深夜残業などが横行しているケースも多いのです。

加えて、休日が少ないのも田舎・地方の企業に多いと感じています。

実際のところ…

例えば、私がお仕事で担当した田舎・地方の担当した企業さん10社のうち、完全土日休みの会社は2社のみでした。(2021年当時)

その2社も祝日は休みでなかったです…。

まだまだ田舎・地方では日曜だけ休日という昔ながらの企業が残っています。(マジです…。)

そういった意味でも田舎・地方は国の動き(ここでは土日祝休み)に合わせるのが遅れている・そもそも合わせるつもりもない企業が多いということです。

田舎・地方の方がそもそも稼ぎが少ない

これはイメージ通りですが、

田舎・地方の稼ぎ収入は少ないです。

東京都と地方を比べると、平均年収の差が最低でも100万円程度あります。

だからといって都会の方が家賃など土地に関する金額が圧倒的に高いので裕福ってわけでもないんですが・・。

ただ、シンプルに都会の方が稼げる仕事が多いのは事実です。

ということは、田舎・地方は稼ぎにくい=稼ぐにはより労力がいるとなってしまいます。

となると、田舎・地方の方が残業が多くなってしまう可能性があります。

もちろんブラック企業ともなると残業代は出ない、もしくは申請ができないという状態になります。

となるとですね、そもそもの稼ぎが少ないので、時給換算した時に、、、

  • 「あれ?バイトの方が時給高くね!?」
  • 「わいはバイトよりも時給悪いのか・・・」

となり、ブラックな環境で働かされているんだなと感じてしまうわけです。

実際のところ…

実際、私も田舎・地方のブラック企業で時給358円をたたき出したことは今でも自慢です!(笑)

バイトより時給低いんだ…

とかなり凹んだことは今でも覚えてます。

しかし残念ながら、時給が低いからといって業務の責任が減るわけではないですからね。

人材不足による過剰労働

人材不足による過剰労働も原因の一つです。

都会より田舎・地方の方が人材不足なのは言うまでもないでしょう。

有効求人倍率で比較すると、東京都が1.18なのに対し、本ブログでよく田舎・地方代表として登場する高知県は1.00とこの数値からも田舎・地方の方が人材不足なのは言うまでもありません。
※参照元ー都道府県別有効求人倍率(独立行政法人労働政策研究・研修機構)

まあ、有効求人倍率以上に田舎・地方の方が人材不足だとは思いますが・・・。

人材不足ということはすなわち、田舎・地方の企業の方が1人当たりの仕事が多い可能性があります。

ということは、1人の業務量が多くなり、結果長時間労働になってしまうということです。

実際のところ…

現に、私も普通に午前0時を回る日もありました。徹夜もしましたし、早朝に営業先に向かってなて日常茶飯事でした。

そうじゃないと人手が足りず、仕事が回せないからです。涙

人材の質が悪い=業務効率が悪い

人材の質が悪く業務効率が悪いことも田舎・地方の方がブラック企業が多くなる原因です。

都会より田舎・地方の方が人材の質が悪いです。

シンプルに考えて、田舎・地方にはチャンスの機会が少ないので、優秀な人は都会に出ていく傾向にありますから、当然のことといえるでしょう。

ということは、

人材の質が田舎・地方の方が悪い=同じ仕事でも業務効率が悪いとなってしまいます。

なので、同じ仕事をしても田舎・地方の方が残業が多くなってしまい、結果サービス残業となる企業も多く、劣悪な労働環境となるというわけです。

これ関して補足すると

ただ、完全に都会に優秀な人がいるとは言えないんですけどね(笑)

たしかに、私の勤めたブラック企業でも、都会の方が売りやすく都会の営業員の方がとりあえず作業をしていたら売れる感はありました。

あと、都会の企業の方がIT化が進んでおり、業務が効率化できているというのも大きな点かもしれません。

担当エリアが遠方になる

担当エリアが遠方になるというのも田舎・地方の方が労働環境が悪くなる原因です。

例えば、全国に支店がある企業では、東京都は東京本社が担当し、神奈川は横浜支社が担当し、千葉は千葉支社、埼玉は埼玉支社みたいな形で、都道府県がごとに1支社あるイメージですし、そこに人材も多く在籍します。

(もちろんその分、仕事がたくさんあるのですが)

しかし、田舎・地方の例を挙げると、、、

例えば、私が生まれ育った四国では、四国支社という形で四国全体で支社が一つ置かれるケースが多いです。

もちろん仕事が少ないからこそ四国4県まとめて四国支社なわけですが。

ただ、在籍人数が少ないのはもちろんのこと、何よりエリアがめちゃくちゃ広くなります。

東京都の面積って、2,194 km²なのですが、四国4県の面積は18,800 km²とおよそ9倍です。

交通網も発達していません。

それを四国支社の少ない人材でカバーするとなると、例えば、営業職における一人当たりの担当エリアがどうしても広くなってしまうのです。

なので、午前9:00のアポが遠方に入れば、片道3時間半かかるなら、5:30に四国支社を出て対応し、帰社ももちろん遅くなってしまうということになります。

さらに残念なことに…

あとは、地方支社の場所も問題ですね。

管轄エリアのど真ん中に支社を置くケースは稀です。

四国でいうと香川県高松市・愛媛県松山市、中国地方だと広島市・岡山市、九州地方だと福岡市・北九州市など、海側が都市として発展するので、どうしても地方の端に支社を置くところが多くなります。

というふうに、距離という物理的な意味でも田舎・地方の方が長時間労働の点でブラック企業になる可能性が高まるという話です。

それでは実際に田舎・地方のブラック企業を経験した中で、代表的な3つのやばかったことを挙げていきます。

長時間労働は当たり前

やばい企業の代名詞でもある「長時間労働」については標準装備です。

標準装備と書きましたが、ブラック企業を話す上で長時間労働は外せません!

実際どのぐらい長時間働いたかというと、最高記録はもちろん徹夜です(笑)

平均的な勤務時間でみると朝7時〜夜9時でございました。約14時間勤務ですね。

昼休みは1時間挟むとして、(残念ながら昼休みをきっちり1時間なんて取れませんが…)

月の労働時間は13時間× 20営業日= 260時間となります。

残業で考えると、定時が9時-6時の会社でしたので、毎日残業5時間× 20営業日= 100時間となります。

そうなんです。正直これならまだ全然耐えられます。

朝7時に出社なので、家が会社に近かったので、6時半くらいに起きれば良いですし、夜9時には帰れるので、家に9時15分くらいには着いて、11時くらいには寝れるわけですから。

睡眠時間が削られてきたらやばいです…。

先程、最悪の場合徹夜もあると書きましたが、忙しい時の平均的な勤務時間は朝6時-夜24時くらいでした。

勤務時間は昼休みの1時間を引くとして1日17時間労働です。残業は9時間×20営業日=180時間でした。

起床就寝時間で考えると、5時半起床の1時就寝でした。

4時間半睡眠しかできておらず、睡眠時間を削るような労働時間となると最悪です。

本当に会社を行って帰ってだけの毎日になり、休息の時間がありません。

帰宅してから1時間でも自分の時間があれば良いですが、それもほぼなく、寝て起きたらまたすぐ仕事の毎日が続くと精神が崩壊してきます…。

この当時には二度と戻りたくありません。

まだ田舎・地方のメリットとして、会社があるような中心部でも比較的家賃が安いので、通勤時間が15分と短いことはよかったです。

これで都会のように通勤に1時間もかけるような生活だと完全に壊れてました。

しかしこれも落とし穴がありまして。

通勤時間が15分しかないということは、逆に言うとそれだけ働けてしまうということです。

残念ながら、通勤時間が短いということは、会社と家が近いことでもあるので、いつでも帰れると判断され、「まだやれるよな?だって家すぐそこじゃん的な」パワハラが行われます(笑)。

また、ある程度の規模の地方都市になると話は別ですが、田舎・地方では基本的に通勤手段は徒歩か自転車か自動車です。

なので通勤に公共交通機関を使った事はありません。(そもそも公共交通機関がそれほど発達していないのが田舎・地方です)

これも落とし穴です。(落とし穴多いな…)

徒歩、自転車、自動車を通勤手段に使った場合の共通点は、終電も始電もないということです。

公共交通機関が通勤手段であれば、最悪終電という区切りがあります。使うもちろん会社で寝泊まりするようなこともあるかもしれませんが、最終に限りがあるのとないのでは大きな差があります。

通勤時間が短いというメリットの部分を、しっかりとデメリットに置き換えてくるあたりが、さすがブラック企業だなと感心します(笑)。

土曜日は安定の隔週出勤

さてこちらもブラックといえばの週休2日制の破壊。

残念ながら土曜日は隔週出勤でした。

しかも、第2第4土曜日が休日だったため、暦上、運が悪ければ第5土曜日は出勤して、次の土曜日は第1土曜日になるので出勤して連続土曜日出勤もありました。

なので、先程の労働時間の計算は間違っており、月に22営業日はあるので、13時間× 22営業日= 286時間、残業で考えると1日5時間× 22営業日= 110時間となります。

忙しい時は17時間×22営業日=374時間、残業で考えると1日9時間×22営業日=198時間となります。

ほぼ月残業200時間!!なんか書いてて腹立ってきましたね(笑)。

さらに、つかの間の日曜日にも出勤させられることがありましたので、最高21連勤くらいです。一応、代休はもらえるのですが、忙し過ぎて使う暇がありませんでした…。

さらに滝壺に落とされるのが、忙しい時は平日に家に帰った後、休日にも作業をしておかないと仕事が間に合いません。

宿泊を伴う出張も良く行ったのですが、ホテルは仕事場と化してました…。

給与も低いが時給はもっと低い

さて今まで長時間労働について書いてきましたが、ここからは給与の話です。

単純に長時間労働だけであればこんな記事は書きません。給与もひどかったのです(笑)。

そもそも田舎・地方の企業は給料は期待できません。

田舎・地方でもある程度の給与が期待できるところでいうと、

  • 田舎・地方の大企業
  • 地方銀行
  • 地方テレビ
  • 地方新聞
  • 公務員
  • 医師
  • 看護師など医療関係の仕事
  • 研究職、弁護士などの士業

といったところでしょうか。

これらの仕事も決して労働環境が良いとは言えませんが、田舎・地方では給料が多い方です。

しかし、この中にも入っていないのが私が勤めた企業でした。

労働環境は劣悪で給料も少ないということです(笑)。

どないやねんと…。

ちなみに入社した当初は試用期間というのが3ヶ月ありまして、その間の給与は額面160,000円でした。

手取りでなんと140,000円です(笑)。

あれ?正社員だよな?アルバイトなのか?

的なことは思いましたけども。

3ヶ月の試用期間が終われば、額面180,000円、手取り160,000円くらいになります。これでも十分に低いのですが、田舎・地方だとこれは普通の金額になります。

と思うかもしれないのですが、

新卒1年目って、例えば大手企業だと3ヶ月から6カ月間の研修があり、長いところだと1年くらい続くところもります。

なので、新卒の時って研修的なことばかりしてて戦力にならないので、給料もらえているだけでもありがたいんですが、そうだったらこんな記事は書きません。

私が勤めた企業では、研修は2週間で、それが終わった月曜日から即戦力として働かされました(笑)。

これは私の能力が高かったからとか言う問題ではありません。新卒者全員です。

今でも本社から研修を終えて四国支社に帰った時に鬼上司から、鬼のような書類の山をどん!と置かれて、

「お前が研修に行ってた2週間の間で、これだけの業務がたまっているからよろしく!」

と言われたのを今でも覚えています(笑)。

なるほど!研修期間中は旅行に行っていた的な扱いで、普通にその間にたまった業務は自分でやるんや…。

研修期間中の業務までちゃんと業務として残していただいており、4月1日から君はもう正社員で即戦力なのだから当たり前だけど4月1日からの分は働いてもらうよ。という事だったのですね(笑)。

じゃぁ4月1日から試用期間じゃなくて正社員の給料くれよ!!

と思いましたが、そんなことが通じていたらブラック企業ではないですよね…。

なので、給与の額だけ見ると田舎・地方では悪くないかもしれないのですが、残念ながら研修的な事は2週間で終え、そこから本当に普通の社員として扱われる180,000円と(最初の3ヶ月は160,000円)、研修だけしてて給与がもらえる180,000円では全く訳が違います。

この時期が本当に辛かったですね…。

さて、悲惨な時給でも計算しましょう。

土曜隔週、日曜も月1程度は出勤したいたので、月23営業日です。

この新卒の頃は先程書いた朝6時-夜24時まで働いてましたから、昼休みが取れたとして1時間休憩を入れて、

時給を計算すると、17時間× 23営業日=391時間。試用期間の160,000円を391時間で終わると、160,000円÷ 368時間=時給約409円!!!

ん?ん?(笑)

そして間違えました。160,000円は額面の金額なので、手取りの140,000円で考えると、140,000円÷ 391時間=時給約358円!!!!

最低賃金がどうこうとかいう話じゃないですよね(笑)。

田舎・地方のアルバイトは、時給700円とかざらにあるんですが、まさかのその半分です。

これその当時は全く計算しなかったんですけど、後々面白そうだなと思ってやってみると時給358円というとんでもない数字をたたき出したので、ほんとやばいですよね。さすがブラック企業です(笑)。

まずは少しでも動いてみることが大切です。

そして少しでもいつもと違うことをしてみることが大切です。

当たり前ですが、同じような毎日を過ごしていたら、現状と同じような結果が待っています。

毎日の少しの動きが積み重なれば大きな変化をもたらします。

毎日いつもより1%頑張れば、1年後にはなんと37倍になっています。

脱出する方法の選択肢としてまず挙げられるのは「転職」です。

田舎・地方のブラック企業では働いていましたが、あきらめずに転職を繰り返したことで、今はぬくぬくと大企業のホワイト企業で働いています。

おすすめの記事と転職エージェントを以下にご示しします。

転職エージェントへの登録ですが、細かい登録までやろうとすると疲れます。

履歴書や職務経歴書なんてエージェントと一緒に後で考えれば良いです。

少しでも動いてより良い未来が訪れることを願っています。

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まとめ

-田舎・地方, 転職