田舎・地方

地方公務員って結局楽なの?しんどいの?地方公務員も民間企業もどちらもわかるので教えます。

2022年3月3日

記事を担当する「だま」です!今回は、実際に地方公務員だった経験をもとに、地方公務員って本当のところは楽な仕事なのか?しんどいのか?について記載します。 、

助手の「まだ」です。

地方公務員のことはあまりわからないですが、地方出身なので地方の勝ち組代表格のような認識はあります。

まだ

公務員って昔から楽な仕事の代表みたいなところがありますよね!

皆さん、一度は聞いたこともしくはご自身でも言ったことがあるのではないでしょうか?

  • 公務員って楽だからいいよね
  • わいも公務員になりたいわぁ~
  • 公務員は税金○棒

などなど。

しかし、最近では公務員の実態も世の中に知れ渡ってきて、

  • 公務員って本当はしんどい
  • 結構朝早く・夜遅くまで仕事をする
  • 公務員は意外と給料が低い

なども聞かれるようになりましたね!

とはいえ、相変わらず就活生の就職したい仕事ランキングでは「地方公務員」「国家公務員」は常に上位にランクインしており、大人気の職業といえます。

そんな公務員について、公務員一家で生まれ育ち、自身も地方公務員としてキャリアをスタートさせ、その後民間企業に転職した「だま」が『地方公務員は本当のところ世間のイメージ通り楽なのか??それとも実はしんどいのか??』について記載していきます。

ちなみに、「だま」は恥ずかしながら20代で4回の転職をしております(笑)。これまで地方公務員から中小企業、ベンチャー企業、大手企業まで様々な経験をしてきました。

なので、公務員を内から見た視点だけではなく、外から見た視点でも比較できるかと思いますので、参考にしていただければ幸いです。

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公務員って実際どれくらいいるの?

公務員って全国にどれくらいいるの?

行政機関「人事院」の資料によると、

令和3年度(2021年度)の公務員の総数は、約333万人で、うち国家公務員が58.8万人(17.7%)、地方公務員が274.3万人(82.3%)

【引用:国家公務員の数と種類

333万人!!

数だけみると多く感じてしまいますが、実際に働いてる人のうちどれくらいが公務員なのか気になります。

まだ

そうですね。では日本全体の労働人口をみていきましょう。

総務書統計局の調査によると、

令和3年(2021年)の日本の労働人口は約6860万人です。

【引用:就業状態の動向 労働人口より】

ですので、日本の労働人口のおよそ5%は公務員ということになりますね!

公務員の平均就業時間は?

公務員の平均就業時間ってどのくらいなの?

総務書の地方公務員の時間外勤務に関する実態調査結果によると

国家公務員 233時間/年
地方公務員 158.4時間/年
民間労働者 154時間/年

【引用:公務員の時間外勤務に関する実態調査結果(総務省)

上記の結果となります。これは1年間での換算なので月に変換すると

国家公務員 19.4時間/
地方公務員 13.2時間/
民間労働者 12.8時間/月

となります。

月の時間外勤務が20時間超えてません!1ヶ月を20営業日としても1日1時間に満たないという結果になりました!本当か!?(笑)

さらに民間労働者が月に12.8時間で国家公務員・地方公務員よりも残業時間が少なくなってます。

まあ全体で考えると色々な業種や職種を含みますからそうなるのですかね。

そもそも国が行うアンケートに公務員であろうが民間労働者であろうが実態をちゃんと書けないというところもあるでしょう。法外に働かされているのをそのまま書くと勤務している役所や会社から何言われるかわからないですからね(笑)

とりあえず調査結果からわかるのは、公務員の残業時間は、国家公務員で月に約20時間、地方公務員で月に約13時間ということです。

公務員は結局楽なの?しんどいの?

結局公務員って楽なのでしょうか?

先程の時間外労働の調査結果からすると、楽そうな気もしますが…。

まだ

『公務員は楽なのか??しんどいのか??』については、結論から言ってしまうと、「楽ではあるがしんどい時はしんどい。」です。

これまでの経験上これが1番近い答えだと思います。

「楽ではあるんだけど、しんどい時はしんどい」というのは、言い換えれば「全体的に見ると楽だか置かれている状況によっては普通にしんどくなる」ということです。

この置かれている状況が全てを左右します!

まぁどんな仕事やどんな会社でもそうですがね(笑)。

結局、公務員であっても、いつでも楽だなぁ〜というわけではなくて、しんどい環境下に置かれたら普通にしんどいということですね!

全部が全部、公務員なら楽ということではないのかぁ〜。

まだ

ただ、公務員の特殊なところは一定期間同じ部署にいると必ず他の部署に異動させられる点です。どんなにその部署の仕事ができようが関係なく、一定期間以上いると半ば強制的に異動させられます。

なので、ずっと楽な部署でいたい!といった願いは叶わない可能性が高く、いきなりしんどい状況下に置かれることがあります!

ではどういう状況だと楽なのか?しんどいのか?すなわち『置かれた状況でどう変わるのか?』を書いていきます。

公務員が楽なのか?しんどいのか?は部署によって全然違う

公務員が楽なのか?しんどいのか?はどの部署に配属されるかで大きく変わります!

部署によって全てが決まると言っても過言ではありません。

それは言い過ぎでしょ笑

まだ

部署によって決まるということは、簡単にいうと非常にしんどい部署と比較的楽な部署があるということですね!

「だま」は実際に公務員で働いたこともありますし、民間企業で公務員相手の営業をしていた時は、100を超える自治体を見てきました。

たくさんの自治体を見てきて共通するのは、どの自治体でも同じような類のしんどい部署はしんどいですし、楽な部署は楽な部署でした。それを以下にまとめます。

比較的しんどい部署

  • 企画課
  • 財政課
  • 地方創生関連課
  • 観光課
  • 商工課
  • 農林水産畜課
  • 教育関連課
  • 税務課

これらは比較的しんどい部類に入る部署です。

ご自身が公務員である方、公務員の方と携わったことがある方ならわかる!と思っていただけるのではないでしょうか。

企画・財政・地方創生関連

企画や財政、地方創生関連の部署はしんどいです!

知事や市長などが力を入れている案件(いわゆる首長肝入り案件)の担当部署となることが多く、力を入れているということは、業務量も膨大で労働時間が長くなり、しんどくなってきます。

また、肝入り案件であるが故に、

  • 「人口減少率●●%以下を阻止!」
  • 「雇用創出●●人」 

などといった公務員らしからぬ数値目標を追いかけないといけないこともあり、そのプレッシャーがあることもしんどくなる原因の一つです。

へぇー。民間の売上目標みたいものが公務員にもあるんですね!

まだ

意外ですよね!ただ、数値目標的なものはどの部署でもあります。とはいえ、そこまで意識していなかったり、形骸化しているものも多いです。

観光・商工・農林水産畜関連

観光、商工、農林水畜産の部署も比較的しんどいです。

これらも首長の肝入り案件の担当部署になることも多くありますし、また、対外的な要素の強い部署になりますので、公務員でありながら、自治体を売り込む営業マンとしての要素もしんどくなる原因の一つでしょう。

先程の企画課などといい公務員も数値目標は無視できないっことですね!

まだ

そうですね。ただ、先程も数値目標は形骸化してると言いました通り、観光課などは公務員の中では厳しいかもしれませんが、正直営業会社ばりに詰められることはないので、そこに比べると心理的には十分楽です。

あとは対外的な要素が強いということは、県庁や役場でずっと作業をしているいわゆるお役所仕事ではなく、役所外での活動が多くなります。

その活動後、役所に戻って内勤の作業をするので、結果として労働時間は長くなるという部分があります。

教育関連

教育関連課もしんどい部類に入ります。

教育関連といってもその担当は多岐に渡ります。代表例の学校教育をはじめ、幼児教育、生涯学習、文化財関係、スポーツ関係、男女共同参画など。

教育関連のしんどさは、これらの業務がいかに細かく分かれてくれているかによります。

例えば、教育振興課、生涯学習課、文化振興課、スポーツ振興課、男女共同参画社会推進課といった具合に部署が分かれてくれていれば、業務が分散できるので、比較的、楽になります。

しかし、部署の数が少ないと業務が分散できないのでしんどくなるということです。

なるほど。確かにそれはそうかも!

まだ

特に田舎の自治体に多いのが教育委員会だけというパターン。これだと教育委員会が多岐に渡る業務の全てを担うことになり、大変になってしまうということです。

もちろん、田舎なので一つ一つの業務が少ないから教育委員会で一括りにはされているのですが、「だま」が見るかがりは大変そうなところが多い印象です。。。

税務関連

税務関連の部署も忙しい部類です。

この部署は時期によって差が激しく、1〜6月あたりが繁忙期で業務内容にもよりますが、4月が住民税の申告や確定申告の処理に追われ、最も忙しくなります。

この部署とはあまり関係性がこれまで深くなかったのですが、この時期は最悪だと聞いたことがあります(笑)。

逆にいうと、7月辺りから比較的業務量が少なかくなってくるので、この閑散期(公務員の仕事に対して使うのは正しいかわかりませんが)で1年間で釣り合いをとっていくようです。

しんどい部署あるあるの休日出勤!

さて、企画やら観光やら教育やらしんどい部類の部署のことを書いてきましたが、これらに共通するのが休日出勤の可能性が高いということです!

普段の業務もさることながら、休日まで出勤があるというのはなかなかしんどいですよね…。

休日出勤の多くは、業務が残っていて休日やらないと間に合わないからというよりは、休日開催のイベント事に関係する業務であることが多いです。

企画課や観光課であれば、各種町のお祭りごとや観光・物産イベントなどが休日にあれば、ほぼ必ず公務員の誰かは運営もしくは管理係として参加しています。

教育関連であれば、例えば、町の成人式や文化祭などのお祭りごとにはこちらも参加しています。また、スポーツ関係もありますから、代表的なのは町のマラソン大会や駅伝大会などがあれば、基本的には休日なのでほぼ参加必須になります。

加えて、残念なのが、振替休日が意外と取りにくいということです。

これもちろん全ての自治体というわけでは絶対ないと思うのですが、「だま」がよく知っている自治体では、そういったイベントに参加しても振替休日を取らず、日曜日にイベントからの月曜日出勤パターンは多かったです。

祭りで休むのか!?的な雰囲気があるとかないとか公務員の方が言ってました(笑)。

町の夏祭りとかでも、開催されている夜の時間だけではなく、設営・準備・片付けの時間などがありますから、普通に1日拘束されるんですけどね‥。シビアだなと思いました。

公務員って楽なイメージがあったんですけど本当にシビアですね…。

まだ

比較的楽な部署

さて続いては比較的楽な部署について。

※あくまでこの部署なら確実に定時に帰れるとかではもちろんないですし、場合によってはしんどいかもしれませんのでご注意を!

  • 住民課
  • 出納課
  • 議会事務局

これらの部署は比較的楽な部署だと感じています。

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住民課

住民課は、市民課とか町民課といった名前をつけている自治体も多いです。

住民票の変更とかマイナンバーの交付など主に窓口業務を受け持つ部署です。公務員に関係ない方でも1番接点がある部署ですね。

この住民課でめちゃくちゃしんどい!みたいなことはあまり聞いたことがなく、役所の窓口が閉まると同時に片付けを始め、結構早めに退所しているイメージです。

出納室

続いては出納室です。こちらも比較的楽な部署になります。

出納とは簡単に言うとお金の出し入れのことで、公務員的にいうと、支払いの書類の確認とか、住民税などの公金の管理などを行います。

こちらの部署でとんでもなくしんどいというのは聞いたことがありません。他の部署でしんどすぎて、肉体的にも精神的にも疲れ果ててしまい、その後、休憩の意味も込めて、出納室へ異動みたいなパターンもあるくらいです。

議会事務局

議会事務局も比較的楽な部署に入ります。こちらは議会の時期は多少忙しくはなりますが、他のときは基本的に定時に帰ってるようなイメージです。

こちらの部署に営業していて定時以降に伺っても、基本的に誰もいないことが多かったです。

例外的な場合には注意が必要

ただ、例外的な場合には注意が必要です。例えば、新型コロナウイルスの特別定額給付金などの対応は、主に住民課が行ったところが多いかと思いますが、そういった急を要する大量処理業務などが入れば、もちろんかなり忙しくなります。

まぁ逆に言えば、そういったことがなければ、比較的楽とも言えます。

年齢や役職でしんどさが変わる!?

公務員のしんどさは部署によって変わることに加え、年齢や役職においても楽なのかしんどいのかというのは変わってきます。

まぁ当たり前ですよね!

ただ、単純に役職が上がれば上がるほどしんどいとか、役職が低いからこき使われてしんどいとか確実に言える定まったパターンはないように思います。

なんとなくの傾向はありまして、まず新人の時はそこまでしんどくはないです。若手時代に関しては、新人の時よりはしんどくなりますが、部署内で1番しんどいわけではないです。中堅時代が結局一番しんどいかなと思います。そして、課長になると定時上がりも多いような印象です。

なので、一番よく残っていたのは、課長補佐もしくは係長だと思います。

これは残業代も関係しており、公務員は管理職になると残業代が休日手当といった時間外勤務手当がでないので、管理職である課長になると残念ながら残業代がでないです。なので、残業してもお金をもらえないので帰ります。

残業代がでないので課長よりも課長補佐の方が給料が多いみたいなこともあります。

まぁ本当に係長や課長補佐が業務が多いと言うこともあるかもしれませんが、残業代が欲しいから残っている節もあります(笑)。

なるほど(笑)

まだ

何かイメージとして、基本的には年功序列なので、ある程度の年齢になると、課長になって早く帰るか、課長補佐で残業代を稼いでお金を得るかを選んでいるような気がします。(もちろん、年功序列とはいえ、課長になれるという資格を持った選ばれた方ではありますが…)

街の規模は小さいほどしんどい!?

実はこれ意外なところだとも思うんですが、街の規模は小さい方が業務はしんどくなると感じています!

つまり、大きな市役所より実は町役場や村役場の方がしんどいということになります。

そんなバカな!田舎の町役場の方がゆったりしてそうと思ってました。

まだ

意外ですよね。もちろん大きな市役所の方が忙しい場合もありますが、これには理由があります。

というのも、先ほど教育関連の所でも触れた内容になりますが、大きな市役所であれば、教育関連の部署で言うと、教育振興課、スポーツ推進課、男女共同社会参画推進課など色々と部署が分かれており、業務を分散するんですが、田舎の町役場とかになると、教育委員会と一括りにされて、全てを受け持つような形になります。

そして田舎の町役場は人材が不足している場合も多いです。なので、1人の公務員が受け持つ担当も多くなり、幼稚園や学校と関わる業務をして、加えてスポーツ関連の業務を行うといった具合になります。

平日には担当する業務を兼務するような形で行って、正月は成人式にも運営者として出席し、スポーツ関連のイベントも行わないといけないので、日曜日に駅伝大会等があればこちらも出席します。

部署が分かれていれば、どちらか一方だけに参加するだけでオッケーなんですけどね…。

しんどそーー!!

まだ

このように様々な業務を兼務する可能性が高いため、小さい規模の街の公務員の方が忙しくなる傾向にあります。

まぁどこも同じかもしれないですね。

大手企業では営業の方が少し採用に関わったり、面接に出たり、みたいな事はあっても、人事関連の業務全般を行うみたいな事はないと思いますが、全く人数が足りていない中小企業では、営業の業務を普通に行いながら、人事の業務を兼務で行っていくみたいなこともあると思うので、それに似てますかね。

ここは意外とイメージと違っているところかもしれないので、田舎の役場だしゆったり業務ができるぞぉ〜なんて思うと痛い目にあうかもしれません。

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まとめ

今回は地方公務員って結局楽なのかしんどいのかについてまとめました。

結論

公務員は全体的には楽であるがしんどい時には普通にしんどい

楽なのかしんどいのかに関係する事項

  • 部署によって全然違う
  • 役職や年齢によっても変わる
  • 街の規模でも変わる

-田舎・地方