今回は、田舎・地方に住んでいる外国人についてです。
記事を書いた「まだ」です。
◼︎簡単プロフィール
- 田舎・地方歴30年以上
- 田舎というよりど田舎出身
- 大学からは田舎の地方都市在住
- 現在研究者として従事
- 仕事柄外国人とよく接する
私は現在、研究職に従事しており、職業柄、外国人の方と触れ合う機会が多くなっています。
その他、大学時代のバイトでも外国人労働者と共に仕事をしておりました。
日本の田舎・地方に住んでいる外国人の方って、どうして東京や大阪などの日本の大都市ではなく、わざわざ田舎・地方を選択したのでしょうか?
今回は、田舎・地方で実際に触れ合った外国人について記載していきます。
Contents
田舎・地方に外国人ってどれくらいいるの?
まずは、令和2年6月末における田舎・地方の前に在留外国人数が多い都道府県トップ5が上記になります。
数となると、もちろん東京都が1位で568,665人!全国の在留外国人のなんと約20%を占めます。続いて、愛知・大阪・神奈川・埼玉と続きます。
令和2年の鳥取県の総人口が約55万人なので、鳥取県の人口よりも東京都の外国人の方が多いということになります。
さて、本題の田舎・地方の在留外国人数ですが、例えば、私がいた「高知県」を例に挙げます。
高知県の在留外国人数は4,798人となります。
割合でみても令和2年の高知県の総人口が約68万人なので、在留外国人の割合は約0.7%。令和2年の東京都の総人口は約1396万人で、在留外国人の割合は約4%。
割合でいっても、東京都の方が高知県より約5~6倍くらい在留外国人がいることになりますね!!
まあこれは感覚からもわかりますが。田舎・地方はやっぱり外国人の数は少ないです。
引用:出入国在留管理庁(令和2年6月末現在における在留外国人数について)
田舎・地方の外国人事情
さて、ここからは田舎・地方の外国人事情について、これまでの経験をもとに記載していきます。
田舎・地方にいる外国人の方は、都会にいる外国人の方と同じようなところもあれば、田舎・地方ならではの事情ともありますので、その辺りを以下に挙げます。
- コンビニで働いている外国人は少ない
- 工場勤務が多い
- 農作物を育てている
- 母国の調味料をよく使う
- 外食はしない
- 格安アパートに住んでいる
- 英語が話せる日本人が少ないので苦労する
- 田舎•地方の方が外国人に不慣れで苦労する
コンビニで働いている外国人は少ない
まずはコンビニで働いている外国人は少ないという点です。
これは都会の方からすると驚くべきところかもしれません!
都会のコンビニだと店員さんは外国人の方が多い!くらいのイメージですよね。
実際、私も仕事などで都会に行った際に、コンビニの店員さんが外国人の方ばかりでとても驚きました!
ただ、田舎・地方においては、コンビニは日本人のバイトが多いです!まだまだ学生バイトの代表格になってます。
これに関しては、田舎・地方ってバイトの募集ってそこまで多くないんですよね。
なので、外国人の方のお力を借りずとも、日本人だけでバイトの募集が埋まってしまうという事情があります。
反面、外国人の方はバイトを探すのに苦労すると思いますが…。
工場勤務や農業従事者などが多い
田舎・地方では、工場勤務や農業に従事する外国人の方は多いです。
これに関しては、そもそも田舎・地方では、外国人に関わらず、日本人でも割合が多いですが(笑)。
実は、私の外国人の友人は、基本的に研究職関連で知り合った方がほとんどなので、あまり工場勤務や農業に従事した外国人に出会ったことがありません。
しかし、他の田舎・地方の友人の話を聞くと、かなりの割合で工場勤務や農業従事者の外国人がいると聞きました!
実際、私の住んでいた高知の労働局が「外国人雇用の届出状況(令和3年10月末現在)の概要」を発表しており、以下の記載がありました。
産業別の外国人労働者数をみると、「農林漁業」が26.2%を占め、次いで「製造業」が21.5%、「卸売業、小売業」が16.2%となっている。
やはり、調査結果でみても、工場勤務(製造業)や農業従事者(農林漁業)が多いのが分かります。
農作物を育てている
田舎・地方の外国人の方に多いのが、農作物を育てているということです!
これについては、農業という仕事にしているという意味ではなく、あくまで趣味のものです。
私の外国人の友人については、9割近くがアパートのベランダなどで何かしらの栽培を行なってました(笑)。(すごい割合…)
これの理由は定かではありませんが、
- 田舎・地方にはホームセンター等が多く、自家栽培・園芸用品が買いやすい
- 周りに田んぼや畑があることで興味を持ちやすいという点
等が主な理由でしょう。
田舎・地方にわざわざ来る外国人の方はそもそもそういった栽培や園芸などが好きで、田舎・地方を選んでいるのかもしれませんね!
母国の調味料をよく使う
これは田舎・地方ってわけではないかもですが、
私が触れ合ってきた外国人の方は、かなり母国の調味料を使ってました!
外国人の友人の家に行くと、それはどこで売っているんですか??的な調味料がずらっと並んでます(笑)。
まぁそりゃそうですよね!
おそらく日本人が海外で生活する際に、醤油とかみりんとか味噌とか持っていくと思うのですが、そう言った類は外国人から見たら変な調味料となるのと同じですね。
ただ、外国人の友人の家に初めてお邪魔した時は、その独特な調味料の匂いにやられました…(笑)。
まぁ慣れたらなんてことはないのですが。。。
外食はしない
田舎・地方に外食できるところが少ないのもあると思いますが、
外国人の友人は外食はあまりせず、自炊がかなり多かったです!
これは、私の友人が東南アジア系の友人が多かったのですが、そういった東南アジア系の料理を外食できるところが特に田舎・地方では少なくなるというのも影響しているのでしょう。
田舎・地方といっても、中華やカレーなどのメジャーな飲食店はもちろん存在します。
しかし、ベトナム料理やタイ料理など少しでもマイナーになると一気に数が減ったり、なくなったりします。あとは、本場向けの味付けにしている店舗なども。
というわけで、田舎・地方にいる外国人の方は、母国の味の飲食店がない、あったとして1店舗しかなくそこが遠い・味が合わないなどの理由で、
結局、自炊をする方が多くなるということですね!
格安アパートに住んでいる
格安アパートに住んでいるのも田舎・地方の外国人の特徴かもしれません。
(もちろん全員じゃないですよ…)
同じ格安アパートに複数名の外国人が住んでいることが多いです。
これに関しては、そもそと「外国人向け」とか「留学生OK」の物件が限られるというのが挙げられます。
さらに田舎・地方では、在留外国人の割合が少ないため、そういった物件数がさらに少なくなるので、同じ物件に外国人が固まるという事象が発生しやすいと言えます。
格安になるのは、物価の問題もあるでしょう。諸外国(特に東南アジアなど)からすると日本の家賃は高いですから、自ずと格安物件になるというわけです。
英語が話せる日本人が少ないので苦労する
英語が話せる日本人が少ないので苦労するのも、田舎・地方に住む外国人の方の残念なところかもしれません。
外国人の方の割合が少ないこともあって、田舎・地方は、世界共通語である英語を話せる方が少ないと感じます。
そもそも必要でないと英語って喋れるようにならないと思うのですが、田舎・地方では特に外国人の方と触れ合う機会が少ないため、必要性が薄れてしまいます。
私も研究職の仕事の関係で必要であったため、田舎・地方在住ではありますが、英語でなんとかコミュニケーションを行えるようになりました。
しかし、私の妻や友人など周りでは英語を喋れる方は少なく、かなり珍しがられるのが実情です。
英語が喋れる日本人が少ないので、田舎・地方で外国人の方がコミュニケーションを取ろうとすると、かなり苦労するかと思います。
加えて、田舎・地方では最近はまだマシになりましたが、田舎・地方はまだまだ街中の英語表記が少ないです。
なので、人とのコミュニケーション以外にも、案内板や駅のアナウンスなどコミュニティ全体に英語が浸透しきれていないので、その辺りも外国人の方は苦労するかと思います。
田舎・地方の方が外国人に不慣れで苦労する
- 田舎・地方では英語など外国語を話せる方が少ない(話す機会が少ない)
- 外国人の方と触れ合う機会が少ない
となると、
必然的に田舎・地方の方は外国人に不慣れなので苦労すると思います。
田舎・地方ではまだまだ外国人の方は珍しい存在です。
珍しい存在となると大体は悪い方向に働き、まだまだ外国人を見ると指をさしたりなんてこともあります。
もっと酷いと、「おっ!外人だ!」と言ってしまうケースだってまだあります。
昔と比べると、だいぶ外国人と触れ合う機会が多くなり、だいぶ改善されてきているとはいえ、実際、田舎・地方に住んでいると、まだまだこういったケースを見たり聞いたりすることはあります。
今後より改善されていくと思いますが、外国人が珍しい存在であり、田舎・地方の方が慣れていない感じも外国人の方は苦労すると思います。
まとめ
今回は、田舎・地方に住んでいる外国人事情について記載してきました。
以下にまとめます。
■田舎•地方の外国人事情
- コンビニで働いている外国人は少ない
- 工場勤務が多い
- 農作物を育てている
- 母国の調味料をよく使う
- 外食はしない
- 格安アパートに住んでいる
- 英語が話せる日本人が少ないので苦労する
- 田舎•地方の方が外国人に不慣れで苦労する