研究職

大学研究室行きたくない理由とその対処法を教えます。

2023年3月1日

まだ

記事を書いた「まだ」です。

助手の「だま」です。

だま

「まだ」は高校までど地元の田舎町で育ちました。

田舎といっても地方都市にはいまして、現在、地方大学の教育・研究職(助教)として働いています。

研究に関しては、大学4年生のときに研究室に入ってから修士課程・博士課程と研究を続け、かれこれ約10年ほど研究ばかりしています。

そんな研究人生で『研究室に行きたくない!』と思ったことも何度もあります。また周りで研究室に来ない学生もたくさん見てきました。

今回は、そんな経験から、

大学の研究室に行きたくなくなる理由やそんな時の対処法

などについて記載していきます。

研究室に所属する時期と人数は?

多くの大学ではご存知の通り卒業研究(卒研)というものがあります。

学部3年の冬ごろに研究室配属が決定し、4年生から卒業研究を開始します。

指導教員から研究テーマを与えられ、1年間研究を続けます。そして卒業時には卒業論文(卒論)を作成する必要があります。

研究室に配属される人数は、一研究室あたり、国公立大学で3~5名、私立大学で5~10名といったところでしょうか。

研究室全体の人数は、大学院生(修士課程、博士課程)がいるかどうかで違いますが、学部5名、修士5名、博士2名の計12名といったところでしょうか。

研究室に行きたくない理由

さてここから研究室に行きたくない理由について記載していきます。

まだ

これまで見てきた学生で、研究室に行きたくないと思っている学生には以下のような特徴があると思いました。

・単純に研究に興味がない

研究室にも人気の研究室、不人気の研究室があります。

学部3年までの成績が悪いと希望する人気の研究室に入れないことがあります。

そんな学生は研究に興味が持てず、研究室に行くのが時間の無駄と感じ、研究室に行かなくなります。おそらく研究室に行きたくない人のほとんどは研究に興味が持てないことが理由だと思います。

・指導教員と仲が悪い

大学教員は理不尽でプライドが高い人が多いです。こういったタイプの人が無理な学生は結構います。指導教員と上手くコミュニケーションが取れないために研究室に行きたくないと感じている人がいます。

・他に打ち込んでいることがある

何かの趣味にはまっている人や、将来のために何かに打ち込んでいる人は、研究よりそれらを優先するため研究室にあまり行きません。そういった人は最低限の労力で卒論を完成させようとするため、意外と計画を立てて効率よく研究を進めます。

・めんどくさがり

 めんどくさがってやらなければならない実験を後回しにする学生が結構います。こういった学生は研究室に来る頻度が減り、卒論提出間際になって、急に実験をし始めます。めんどくさがりな学生ほど研究室に行かなくなるケースが多いです。

・何をすればいいのか理解していない

研究を始めたばかりの学生は、研究の背景や目的をあまり理解しておらず、またそれらをすべて教えてもらえるものだと勘違いしている場合があります。そういった学生は指導教員から具体的な指示が示されないかぎり、何をすればいいのかわからず、研究室に来なくなります。

・プレッシャーに潰される

博士課程の学生は、学部・修士課程とは異なり、学位を取得するために学術論文を2報程度以上出版する必要があります。研究は上手くいかないことの方が多く、時間が経つにつれプレッシャーが高まってきます。そういったプレッシャーに負けてしまってリタイヤしてしまう学生がいます。

研究室に行きたくない時の対処法

ここからは研究室に行きたくない時の対処法について記載していきます。

・単純に研究に興味がない

配属された研究室の研究に興味が持てず、他の研究室の研究をしたいと思うのであれば、研究室を変更するのが一番でしょう。その方が学生も教員もwinwinの関係になれますので。しかし、多くの場合研究室の変更は許されていません。

学部から修士課程に進学する際に研究室を変更するのはOKだと思いますので、指導教員と相談するのが良いでしょう。

・指導教員と仲が悪い

研究には興味があるけど指導教員と仲が悪く研究室に行きたくない場合、正直どうしようもありません。指導教員の性格は変えられませんので。(笑)

許されるのであれば、指導教員がいない時間(夜など)に研究を行うことでしょうか?余計に関係を悪化させそうですが。(笑)

似た研究分野の他の先生の研究室に移ることを考えた方がいいかもしれませんね。人が合わないのは深刻な問題です。

・他に打ち込んでいることがある

研究と両立できるのがベストですが、他に打ち込んでいることがあり、それが将来仕事に繋がりそうなのであれば、打ち込んでいることに専念するのもありかと思います。娯楽に打ち込むのは別ですが。(笑)

しかし、就職活動の際、卒業研究のことについて質問されるので、最低限答えられる知識はつけておきましょう。

・めんどくさがり

めんどくさがって研究室に来ない人は、研究室の他の学生と一緒に行動するのが良いと思います。授業に行くように。社会人になるとめんどくさくて会社に行かないは許されないので、学生のうちに生活習慣は身に付けておきましょう。

・何をすればいいのか理解していない

最初は皆、何をすれば良いのかわからず戸惑います。最初の段階はわからないことは何でも先輩や先生に聞けばいいと思います。そのうち、わかってきて自分で考えて行動できるようになってきます。一番良くないのは、誰にも相談せず、何もしないことです。

・プレッシャーに潰される

博士課程の3年間で論文2報以上はなかなか大変です。プレッシャーに潰されないようにする解決方法は、ひたすら実験をすることでしょうか。(笑)

研究なので、やってみないとわからない面があります。早く取り掛かって、上手くいきそうか見極めることが大事です。ダメそうなら方向修正してまた実験です。

そうして実験データが蓄積されてくると、自然と論文はかけるようになってきます。一番ダメなのは、データがないことです。この場合指導教員は助けようにも助けようがありません。

まとめ

今回は、大学の研究室に行きたくない理由とそんな時の対処法について記載しました。

記載した以外にも様々な理由で研究室に行きたくないと感じている人はいるかもしれませんが、概ねどれかには当てはまっているのではないでしょうか。

研究は将来役に立たないと思いがちですが、研究を進める上で専門性以外に、仮説から検証の流れ、論理的思考力、論文執筆、英語力など、様々なことが身に付きます。身に付くかどうかは、研究室にどれだけ時間を費やしたかで決まってきます。なので学生生活最後の期間、存分に研究室生活を楽しんでほしいと思います。

研究室に行きたくない理由とその対処法

  • 単純に研究に興味がない
    ➡研究室を変更するのが一番
  • 指導教員と仲が悪い
    ➡指導教員がいない時間に研究する
  • 他に打ち込んでいることがある
    ➡打ち込んでいることに専念するのもあり
  • めんどくさがり
    ➡研究室の他の学生と一生に行動する
  • 何をすればいいのか理解してない
    ➡わからないことは何でも質問する
  • プレッシャーに潰される
    ➡ひたすら実験する

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