研究職

研究職に就きたい人が利用すべきSNS 6選!!

2023年5月7日

今回記事を担当するのは「まだ」です。

「まだ」は高校まで地元の田舎町で育ちました。

田舎といっても地方都市にはいまして、現在、地方大学の教育・研究職(助教)として働いています。

研究に関しては、大学4年生のときに研究室に入ってから修士課程・博士課程と研究を続け、かれこれ約10年ほど研究ばかりしています。

研究職に就くために博士号の取得を目指している方、現在ポスドクや若手研究者として日々研究している方など、将来、安定した正規(任期の定めのない)の研究職のポジションに就けるか不安に思っている人は多いと思います。

わたし「まだ」は博士課程のころ、とても不安でした。

研究職に就くには論文や学会発表など研究業績を積むことはもちろん大事ですが、最近ではSNSを活用した情報発信も大事です。

今回は、「まだ」の経験から

  • 研究者がSNSを利用するメリット
  • 研究者が利用すべきSNS 6選

などについて記載していきます。

研究職とは

研究職は学術的アプローチにより、これまでにない技術や理論を創出する仕事です。

研究職は「基礎研究」「応用研究」に分類できます。

基礎研究

基礎研究は、まだ発見されてない未知の物質や原理を発見し、そのメカニズムなどを理論的に解明していく研究のことです。

基礎研究は、より学術的なアプローチが求められ、大学や国の研究機関で行われている場合が多いです。

応用研究

応用研究は、基礎研究により発見された知識を利用して、実用化に向けて発展させる研究です。

応用研究は、新しい物質や原理を利用して、製品やサービスをつくり出すため、企業で行われる場合が多いです。

研究者がSNSを利用するメリット

皆さんご存知の通りSNSはSocial Networking Serviceの略で、インターネットを通じて人と人が通じて情報共有・交換するものです。

研究者がSNSを利用するイメージないな~

早速、研究者やこれから研究者を目指している人がSNSを利用するメリットについて記載したいと思います。

研究者がSNSを利用すメリット

・研究成果の発信と追跡

・研究者同士の交流

・学会や研究会の情報入手

研究者がSNSを利用するメリットは大きく分けて上記の3つあります。

それぞれ説明していきます。

・研究成果の発信と追跡
SNSは、研究成果をより広く知ってもらうことができるため、インパクトの拡大につながります。SNS上で研究成果を共有することで、より多くの人々にアクセスしてもらえるため、より多くの引用や注目度を獲得できるます。また各論文誌が掲載された論文をSNSで発信しているため、最新のトピックや研究成果を追跡することができます。

・研究者同士の交流
SNSは、研究者同士の交流を促進するための有用な手段です。研究分野に関する情報や意見を共有することで、新しいアイデアを得たり、コラボレーションの機会を増やすことができます。研究以外にも、最近では大学や企業の採用人事において、SNSを通してその人の研究アクティビティなどをチェックしており研究職を目指している人には必須のツールです。

・学会や研究会の情報入手
SNSは、学会やカンファレンスの情報やイベント情報を入手するための有用な手段です。最近は、学会や研究会の主催者がSNSを通して、学会開催に関するさまざまな情報を発信しています。

研究者が利用すべきSNS 6選

では早速研究者が利用すべきSNSを紹介していきます。

企業の研究者の年収

① reserchmap

② ORCID iD

③ ReserchGate

④ Linked in

⑤ Facebook

⑥ Twitter

聞いたことないのもあるな~

それぞれのSNSを説明していきます。登録はすべて無料です。

① reserchmap(https://researchmap.jp/

国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)が運営するresearchmapは、日本の研究者が研究業績を共有するためのデータベース型研究者総覧です。研究者が研究成果として、論文、講演・口頭発表、書籍、産業財産権、Works(作品等)、社会貢献活動などの業績を管理し、発信することができます。研究成果を可視化し、国内外の研究者とのネットワーク構築を促進します。わたし「まだ」は博士課程修了後、先生に進められてreserchmapに登録しました。今思うと早い段階で登録しておいてよかったと思っています。人事採用や科研費などの競争的資金の審査の際、審査員はほぼ100%応募者のreserchmapを見て、研究業績を確認します。日本で研究者としてやっていこうとするとreserchmap登録は必須と言えるでしょう。

② ORCID iD(https://orcid.org/

ORCID iDは、国際的な研究者識別子です。ORCID iDは、研究者が自身の業績を識別するための一意のID番号で、様々な研究者情報の管理に利用されます。ORCIDのiDをもとに指名・所属機関・メールアドレスといった基本情報、略歴や研究業績(論文)を登録し、公開することができます。①のreserchmapはどちらかというと国内向けなのに対し、ORCID iDは、全世界に向けて研究業績を発信します。ORCID iDは2012年からサービスが開始し、今ではORCID iDに登録することが世界標準となっています。また最近では、ORCID iDを論文の中に明示することを求める論文誌も増えてきています。

③ ReserchGate(https://www.researchgate.net/

ResearchGateは、研究者が論文や研究成果を共有し、コラボレーションを促進するためのオンラインプラットフォームです。研究者は、プロフィールを作成し、論文やプレプリント、プレゼンテーションなどをアップロードすることができます。他の研究者とのつながりを構築し、コメントや評価、共同執筆などのコラボレーションが可能です。また、ResearchGateは、論文検索機能や質問回答機能など、研究者が必要とする機能を備えています。①reserchmapや②ORCID iDに比較し、ReserchGateはより研究者同士の繋がりを促進するサービスになります。またResechGateでは、これまで出版した論文の本数はもちろんですが、出版した論文がこれまでにどれだけ引用されたかもわかります。

④ Linked in(https://www.linkedin.com/feed/

Linked inは、ビジネスやキャリアに関するソーシャルネットワーキングサービスです。プロフィールを作成し、職歴やスキル、業界の情報などを共有し、ビジネスのネットワークを構築することができます。求人情報を閲覧し、自分に合った仕事を探すこともできます。また、LinkedInでは、業界の専門家とつながることができ、ビジネスの情報交換やコラボレーションができます。ビジネスに関心がある人やキャリアアップを目指す人にとって、重要なサービスの1つです。Linked inは研究者以外にも様々な職種の人が利用しています。大学より企業の研究職として働きたい人はぜひ登録することをおすすめします。

⑤ Facebook(https://www.facebook.com/

Facebookは、世界中の人々が利用するソーシャルネットワーキングサービスです。あまり研究目的が利用するイメージはありませんが、大学や企業の研究者にもFacebookを利用している人は多いです。Facebookは世界中の人々に広く普及しており、情報発信やコミュニケーションに欠かせないサービスの1つです。わたし「まだ」の周りでも、外国籍の方が日本の大学の先生とFacebookで繋がって、そのままポスドクとして採用されていました。日本人はあまりSNSを利用して、大学や企業の先生と繋がろうと考えませんが、海外の研究者はFacebookなどのSNSを積極的に利用しています。

⑥ Twitter (https://twitter.com/

Twitterは、短文の投稿や画像、動画の共有を通じて、世界中の人々が情報を発信し、コミュニケーションを取ることができるソーシャルネットワーキングサービスです。TwitterもFacebookと同様、研究目的に使うイメージはありませんが、Twitterはリアルタイム性が高く、研究成果をツイートする人が増えています。さらに個人だけでなく学会や論文出版機関などの団体が、速報やトレンドの発信などにも利用しており、情報収集にも重要なツールです。

まとめ

今回は、今後研究職に就くことを考えている人が利用すべきSNS6選について記載しました。それぞれ状況に応じて使い分けて、研究者のキャリアアップに繋げましょう。以下にまとめます。

  • reserchmap: 日本国内における研究業績を共有するためのデータベース型研究者総覧。
  • ORCID iD: 国際的な研究者識別子。研究者が自身の業績を識別するための一意のID番号で、様々な研究者情報の管理に利用。
  • ReserchGate: 研究者が論文や研究成果を共有し、コラボレーションを促進するためのオンラインプラットフォーム。
  • Linked in: ビジネスやキャリアに関するソーシャルネットワーキングサービス。
  • Facebook: 世界中の人々が利用するソーシャルネットワーキングサービス。世界中の研究者と繋がるチャンス。
  • Twitter: 研究成果をツイート。学会や論文出版機関などの団体が、速報やトレンド情報を発信。

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