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田舎・地方の子育て費用について(高校生)

2022年1月20日

今回は、田舎・地方の子育て費用(高校生)についてです。

記事を担当した「だま」です。

自己紹介

  • 田舎・地方出身(かなり田舎)
  • 大学は都会、その後田舎・地方に戻る
  • 田舎・地方で子育て中
  • 田舎・地方でも稼げることを証明するべく日々活動中

さてご存じの方も多いと思いますが、都会の方の田舎・地方への定住願望は増加しています。

  • 田舎・地方の喉かな雰囲気の中で暮らしたい
  • 都会の喧騒から離れて自然と戯れたい
  • コロナ渦だった頃はその不安から

と様々な理由で田舎・地方への定住願望が増えています。

しかし、結局、移住先を選ぶ際に最も大事にしたいことは、田舎・地方は生活できるの? です。

結論からいうともちろんできます(笑)
じゃないと誰も田舎・地方にいません(笑)

ただ、何にどれくらいの費用が掛かっていくのか、都会と大きく変わる部分かなと思いますので、その部分について今回は「田舎・地方の子育て費用(高校生)」を記載していきます。

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出生数の推移及び高校生の生徒数の推移

出生数は 81 万 1604 人で、前年の 84 万 835 人より 2 万 9231 人減少し、出生率(人口千対) は 6.6 で、前年の 6.8 より低下している。

令和3年(2021)人口動態統計月報年計(概数)の概況(厚生労働省)

2021年の出生数は、81万1604人で1949年の最高出生数の約270万人と比較すると約1/3以下ということになります。

👆令和3年 高等学校教育の現状について(文部科学省)

一番多いときが1989年の約560万人くらいで2020年は約300万人でした。
約45%の減少ですね。

日本の人口はどんどん減るんだなと悲しくなります・・・。

高校生1人にかかる費用を比較(東京と田舎・地方)

さて、本題の高校生1人にかかる費用を見ていきましょう。

分かりやすくするために、東京都の子育て費用と比較していきましょう。

さて、前回記事の中学校までだと子ども1人当たり約630万円の差が東京と・田舎・地方では生じましたが、高校生となるとどうでしょうか?

今回は、前回のように東京都と田舎・地方を比較したデータがないので様々なデータを次ぎ合わせて検証してみます。

教育費

高校生1人にかかる教育費(全国平均)

まずは、東京都や田舎・地方関係なく、全国の平均として文科省が出している教育費についてです。

文部科学省が行った「子供の学習費調査」によると、公立高校に通う高校生1人あたりにかかる教育費は年間約46万円なのに対し、私立高校に通う高校生は年間約97万円となっています。学年別では、私立の第1学年が約116万円で最も高くなっており、これは入学時の入学金が影響していると考えられます。

ライフイベントから見る生活設計(公益財団法人 生命文化保健センター)

公立高校に通う高校生1人当たりの教育費は
年間約46万円、3年間では約138万
となります。

私立高校に通う高校生1人当たりの教育費は
年間約97万円、3年間では約291万
となります。

公立か私立かで高校3年間で約153万円の差が生まれます。

これだけでかなり大きな差ですね・・・。

高校生1人にかかる教育費(東京と田舎・地方)

さて、ここから東京と田舎・地方を比較していきます。

公立高校なら都道府県や自治体によって若干入学金が、違ったりということはあるようですが基本的には都立であろうが田舎の公立であろうが授業料は同じです。(平成30年8月末時点)

なので、公立であれば東京でも田舎・地方でも同じと仮定します。

私立高校の比較には文科省の「令和3年度私立高等学校等初年度授業料等の調査結果」に都道府県別のデータがありましたのでこちらを引用します。

令和3年度の私立高等学校等初年度授業料等の調査結果によると、東京都で933,625円、高知県で613,188円。初年度以降は東京都で680,936円、高知県で468,188円。

令和3年度の私立高等学校等初年度授業料等の調査(文部科学省)

いきなり高知県が引き合いに出ましたが、本ブログでは高知県を田舎・地方代表とするケースが多いので今回も高知県です。
(高知県には運営者2人のともゆかりがあるからです。)

  • 東京都の私立高校の3年間の授業料等は
    933,625(高校1年生時)+680,936(高校2,3年生時)×2=約230万円
  • 高知県の私立高校の3年間の授業料等は
    613,188(高校1年生時)+468,188(高校2,3年生時)×2=約155万円

となりました。

あれ?先程は全国平均として私立高校3年間で約291万円だったはず・・・。

よく調べてみるとデータの違いで、費用が低い方のデータには通学費等、実際の費用から抜けている項目があります。

なので、低い方のデータの全国平均値からの割合に基づき、計算しましょう。

ややこしくなってきましたが最後の結果だけをご覧ください(笑)

  • 低い方のデータの3年間の授業料等の全国平均値は
    752,696(高校1年生時)+589,417(高校2,3年生時)×2=約190万円

東京都/全国平均値=230万/190万=約121%
高知県/全国平均値=155万/190万=約82%

これを先程の約291万円に掛け合わせると・・・

  • 東京都の私立高校に通う高校生1人当たりの教育費は
    3年間で291万×121%=約352万円
  • 高知県の私立高校に通う高校生1人当たりの教育費は3
    年間で291万×82%=約239万円

となります。

同じ私立高校でも約110万円の差がありますね!

養育費

養育費については、子ども1人にかかる費用を地域別に比較した以下のデータを用います。

👆平成21年度インターネットによる子育て費用に関する調査(内閣府)

※こちらは中学生までのデータしかありませんが、中学生と高校生の教育費以外の費用については大きく変わらないので中学生の養育費に2%を掛けて計算します。

中学生の年間養育費は全体の費用から「学校教育費」「学校外教育費」「学校外活動費」を除いたものになります。

東京都はグラフ上の「東京23区」、高知県はグラフ上の「町・村」にします。

全体費用=2,118,264
学校教育費=469,954
学校外教育費=349,688
学校外活動費=74,139(グラフ上には小さくて表示されてません)
中学生の年間養育費=1,224,483円
高校生の年間養育費=1,224,483×102%=約125万円
高校3年間で約375万円

全体費用=1,393,355
学校教育費=212,450
学校外教育費=196,215
学校外活動費=44,587(グラフ上には小さくて表示されてません)
中学生の年間養育費=940,103円
これに2%を掛け合わせ
高校生の年間養育費=940,143×102%=約96万円
高校3年間で約294万円

高校3年間の養育費は、東京都(「東京23区」)と高知県(「町・村」)において約81万円の差が生じます。

養育費だけでもかなり大きいですね・・・。

まとめ

今回は高校生の子育て費用ついて記載しました。

東京都と田舎・地方では高校生の養育費に
 高校3年間で子ども1人当たり約81万円の差が生じる。

東京都と田舎・地方では
 高校生の教育費に公立高校では大きな差はない。

私立高校では
 高校3年間で子ども1人当たり約110万円の差が生じる。

公立高校では
 高校3年間で子ども1人当たり約81万円の差が生じる。

私立高校では
 高校3年間で子ども1人当たり約191万円の差が生じる。

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