今回は、農家の息子に生まれたらこうなります!
という「農家の家庭・子どもあるある」についてです。
記事を書いた「まだ」です。
私は、30年以上田舎・地方で生活しており、幼少期から小学校、中学校、高校、大学、社会人と現在に至るまで田舎・地方でずっと過ごしてきました!
私の実家は、農家(茶園)を営んでおり、人生は農家(茶園)とともにありました。
ただ、農家の家庭ってやっぱり周りの会社員家庭と比べると特殊なんですよね(笑)
今回は、そんな農家の家庭という農家の息子に生まれたらこんな感じなの!?についてあるある形式で記載していきます。
Contents
農家って日本にどれくらいいるの?
農家を営んでいる人ってどれくらいいるんでしょうか?
私も田舎の出身ですが、それでも農家の息子って意外と珍しかったりもしたので、昔に比べるとだいぶ少なくなってきていると思いますが…。
※注1 「基幹的農業従事者」とは、ふだん仕事として主に自営農業に従事している者をいう。
※注2 平成27年、令和2年は全数調査で実施した農林業センサスの結果であるのに対し、平成28年~31年、令和3年は標本調査で実施した農業構造動態調査の結果であり、表章されている値は推定値であることから、直接比較して利用する場合には留意する必要がある。
表を見ると、令和3年の農業従事者は130.2万人となってます。
平成27年は175.7万人だったのに対し、令和3年は130.2万人となっているので、7年間で40万人以上とかなりのペースで減っているのがわかります。
ということは、私の気持ちもわかる方もかなりのスピードで減ってきているとうことですね…。悲しいです…。
農家の家庭・子どもあるある
さて、ここからは農家の家庭・子どもあるあるについて、これまでの経験をもとに記載していきます。
会社員や公務員家庭と比べると、本当に全然違うなーと子どもながらに思ってました。
農家の家庭・子どもあるある
- 両親はニワトリ
- 天気予報は神のお告げ
- 食卓には必ず生産品が並ぶ~最早飽きるを通り越す~
- 仕送りの時は嬉しい生産品
- 繁忙期は従業員
- 収入が安定しないのはマジで不安
- 継ぐ・継がないの家族紛争
- 虫なんて1ミリも怖くない
- 両親はガングロ
両親はニワトリ
ニワトリと表現しましたがつまり早起きということです。
両親がめちゃくちゃ早起きというのは農家家庭のあるある筆頭でしょう。
実際、私の両親も遅くとも朝6時には必ず起きてました。
これ多分農家の家庭としては遅い方で、早いところはもっと早いと思います。
遅くとも6時と書いたのは早い時は4時半くらいでした。
基本的に太陽とともに起きるので、夏だと4時半くらいに起きてセットセット活動してましたね。
なので、冬場で朝ものすごい寒くて布団から出たくないのに、早朝には家の中がバタバタしていて、自分も起きないといけない雰囲気なのがつらいところです…。
そんな感じなので、結果として自分も朝に強くなり、朝型の人間になってましたね。
ただ高校生くらいになると、勉強と部活でめちゃくちゃ疲れている中、朝5時ごろから家族がバタバタしているのがとてもしんどかったです… (笑)。
天気予報は神のお告げ
天気予報をとんでもなく気にするというのは農家の家庭のあるあるではないでしょうか。
やっぱり農家と言うのはどうしても天候に左右されますからね。
これは今日雨降るかなぁとか今日は暑いかなぁ寒いかなぁ的なレベルではなく、本当に鬼の形相でみます(笑)。
どの家庭でも天気予報は毎日見るかと思いますが、それにかける情熱?みたい部分が、会社員家庭よりも凄みを増してしまいます。。。
食卓には必ず生産品が並ぶ~最早飽きるを通り越す~
食卓には必ず生産品が並びます!
当たり前ですよね(笑)
実際、私の家は茶園でしたので、毎回食卓には自家製のお茶が出ていました!
まぁお茶なんでそこまで飽きないものなのでよかったなとは思ってます(笑)。
野菜や肉とかだと、そればっかりになったらしんどいですもんね…。
そこは、農家でも茶園の息子でよかったなと(笑)。
ちなみに、食卓には自家製のお茶しか出てこないので、基本的に市販のお茶が出てくることはありません。
つまり、市販のお茶を私の家庭では買わないため、その部分の食費が浮くのは大きいですね。
ちなみに、私は初めて市販のお茶を飲んだのは、小学2年生の時です。遠足に行った時に出された「おーい」と叫んでいる系のお茶を飲んだのが初めてです!
仕送りの時は嬉しい生産品
仕送りは必ず農産物というのも農家の家庭の特徴です。
実際、私も実家からお茶っぱを今までどれだけ送ってもらったかわかりません。
なので、基本的には、実家のときと同様ですが、一人暮らしのときは市販のお茶はほとんど買ったことはないです。
食卓の件でもそうですが、本当にお茶でよかったなと思います(笑)。
お茶は保存も効きますからね。
これがあまり日持ちもしない葉物系の野菜とかだと、仕送りで送られてきても、例えば1週間ほうれん草ばっかりとかだとしんどかったなと思ってます。
繁忙期は従業員
農家の子どもは繁忙期には必ずといっていいほど手伝います。
会社員家庭ではほぼほぼない考えだと思いますが、農家では家族でありながら、従業員でもあるという考えがあります(笑)。
無料で手っ取り早く雇えて、ある程度言うこと聞く従業員ですからね。自分が社長なら重宝します(笑)
私の場合でいうと、5月が茶摘み&加工のシーズンになりますから、大繁忙期になります。
小学生くらい、なんなら簡単な作業であれば5歳くらいから、5月は茶摘み&加工のお手伝いをしてました!
なので、学校でのイベントごとがなければ、基本的にはお手伝いです。5月は友達と遊ぶとか家族で買い物に行くとかは一切ありません。
小学生だろうと関係なく、ひたすら茶を摘んで加工して出荷します(笑)。
収入が安定しないのはマジで不安
収入が安定しないのは子どもながらに不安です。
これは農家というか自営業あるあるといったところでしょうか。
農家は自営業なので、会社員のように毎月ある程度決まった給料が入るというわけではありませんから、収入はもちろん安定しません。
悪天候に見舞われ、農作物が取れないとかいう事態に陥ると、一気に収入を失う可能性もあるわけです。
私の実家は農家といっても茶園ですから、お茶は保存もききますので、あまり在庫不良になりませし、需要が急に無くなるということもほぼないです。
また、他の農産物に比べて、天候に左右されにくかったりします。
しかし、私の実家の近くは、ど田舎過ぎてそれがちょっとした観光地だったりしますが、
コロナ禍においては、例えば、観光地や道の駅に置いているお茶の葉の売上が減って、その分の収入はすぐ無くなったりします。
もちろん、会社員であろうが色々と世の中の状況には左右されるので、不安定だと思いますが、比較的、自営業の方が不安定度合は高いかなと感じます。
継ぐ・継がないの家族紛争
誰かが継がないといけないというのも農家の家庭・子どもの特徴です。
これは自営業あるあるですが、必ず発生するのがこの後継者問題ですよね!
私の実家も有難いことに、私が大きくなるまで事業を続けることができたわけですが、
喜びも束の間というところで、子どもが大きくなるまで長く事業を続けることができると、子どもには「誰かが引き継がないといけない」というプレッシャーがやってきます。
実家の家業を継ぎたい!と兄弟の誰か1人でもなっていれば良いのですが…。
私は幸いにも、現在、一番上の兄が家業である茶園を引き継いでくれてます。(ありがたや〜)
実際は誰も引き継ぎたくなく、後継者問題で揉めるというのはよく聞いたことがある話でしょう。
やっぱり引き継ぐっていうのは大変なことです。
兄が引き継ぐ時には、既に妻がいたのですが、こうなると個人の問題だけでなく、妻の理解を得られないといけません。
最初はやはり葛藤もあったようです。
農家の家庭に入るとなると、1人の従業員としてみられますから、兄が単純に継ぐというより、兄と妻の兄夫婦で継ぐということになります。
経験のない農作業を手伝ってもらうことになりますし、不安定な職種に就職するということになりますからね。
今は、両親と兄夫婦で仲良く?やってますが、やっぱり親世代と兄夫婦世代では時代が違いますから、色々方針で揉めたりみたいなこともあったようです。
この引き継ぐ問題が発生するのは、農家の家庭•子どもの辛いところですね。
虫なんて1ミリも怖くない
さて、ここはちょっと毛色が変わります(笑)。
農家の家庭で育つと虫なんて1ミリも怖くなくなります!
もう周りにいくらでも虫がいますから。
大学の時に地方都市には出ましたが、都会や地方都市出身の友人が、虫を異常に嫌っており、びっくりしました(笑)。
本当に虫に対して何とも思わないので、見るのはもちろん、大人になった今でも素手で触るとかも全然平気です。
これでいうと思い出したのが、兄夫婦が今は実家を継いでいると書きましたけど、虫が無理な方は農家の家庭に入ることは厳しいと思うので、辞めた方が無難です(笑)。
両親はガングロ
両親の日焼けがすごいのも農家の特徴です(笑)。
やっぱり太陽とともに起き、太陽とともに活動しますから、どうしても日焼けになります。
年中、両親はガングロでした。
母はまだマシでしたが、父はもう焦茶色でしたね。
これに関しては、もう仕方のないことですね。
農家では日焼けは避けられません。
私もそのせいか、今は室内で籠る仕事にも関わらず、昔の名残が少し黒いです(笑)。
ちなみに農家って儲かるの?
意外と周りから聞かれるのですが、農家って実際のところ儲かるんでしょうか?
これに関してはもちろん農家によります(笑)
農林水産省の「農業経営統計調査」によると、自営業の専業農家で平均年収は544万円(平成27年)でした。
こちらに関しては、何を作っているか、どの地域なのかでかなり変わるので一概には言えません。
北海道とかになると、年収1000万を超える農家もざらにいるんだとか。
ちなみに、私の実家でいうと、3人兄弟で私を大学院まで行かせてくれましたから、生活には困らないレベルではありました。
まとめ
今回は、農家の家庭・子どもあるあるについて記載してきました。
以下にまとめます。
■農家の家庭・子どもあるある
- 両親はニワトリ
- 天気予報は神のお告げ
- 食卓には必ず生産品が並ぶ~最早飽きるを通り越す~
- 仕送りの時は嬉しい生産品
- 繁忙期は従業員
- 収入が安定しないのはマジで不安
- 継ぐ・継がないの家族紛争
- 虫なんて1ミリも怖くない
- 両親はガングロ