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40歳で貯金3,000万は少ない?40歳の貯金ランキング&3,000万あれば流石に問題ないか検証。

2024年1月15日

カンタン自己紹介

  • 大卒でまさかの年収200万からスタート
  • その後正社員で中小企業・ベンチャー企業・大企業と様々な企業を経験
  • 20代で年収500万以上まで上げる
  • 自分が年収を上げることや貯金することに苦労した経験から、お金に関する記事を中心に日々執筆中

さて今回は「貯金」についてです。

40歳の時点で貯金3,000万って少ない!?

いやそんなはずはない。

よく聞くのが老後2,000万問題。老後までに2,000万貯めておかないと老後の資金繰りがショートしますよという問題ですね。

ということは、老後までに2,000万足りないって言われてるんだから、40歳で貯金3,000万ある時点で少ないわけがない。

むしろかなり多い部類のはず。

少ないなんて言われてるということは、周りの40歳はかなり貯金を溜め込んでいるのでしょうか?

3,000万あるはずなのに不安になりますね。

そもそも周りと比較して多い少ない関係なく、40歳時点で貯金3,000万あれば、今後の生活もそうですし、老後の生活まで安心できるのでしょうか?

調べてみましょう。

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40代の貯金額の平均は?

40代の貯金額はどれくらいなのでしょうか?

万が一、40歳で貯金3,000万が少ないなら、40代で皆さん4,000万や5,000万、1億といったかなりの額を貯金したり、資産として持っているということになります。

自分の貯金は多いのか?少ないのか?

「40代で金融資産がどれほどあるか?」を調べていきましょう。

(貯金ではなく株で持っているという方もいるので)

  • 657万円(単身世帯)
  • 825万円(二人以上世帯)

引用:家計の金融行動に関する世論調査:金融広報中央委員会(2022年)

40代の金融資産保有額の平均値は657~825万円です。

ちょっと待って…

とはいえこちらは平均値です。

中央値ではありません。

  • 平均値:データの総和をデータの個数で割った値
  • 中央値:データや集合の代表値の一つで順位が中央である値

今回の話だと、平均値は一部のお金持ちが平均を大きく上げてしまっています。

例えば、全体11人のデータを調べるときに、10人の貯金額が100万円で1人の貯金額が1億円の場合は

(100万×10人+1億×1人)÷11人=1,000万/人

となり平均値は1,000万となります。

11人中10人は100万円なのに、平均値が1,000万だと「実際に真ん中あたりはどのくらい貯金があるんだろう?」を調べるときに大きな乖離が生まれます。

これが中央値なら、全体11人のデータの頭から数えて真ん中である6番目の値は100万円となり、中央値は100万円となります。

どちらかというと知りたいのは中央値ですよね?

なので、40代の金融資産保有額の中央値を調べると

  • 53万円(単身世帯)
  • 250万円(二人以上世帯)

となります。

40代の金融資産保有額の中央値は53~250万円です。

40歳で貯金3,000万円は少ないの!?
40代保有資産額ランキング!

40歳で貯金3,000万は少ない!?

「40代の金融保有資産の中央値が53~250万円」という結果であったから全くそんなこともなさそうですが。

では貯金3,000万あれば全体でいうと、どのくらい位置付けになるのでしょうか?

40代の保有資産ランキング形式でを見ていきましょう。

第1位 金融資産非保有

第1位にランクインしたのは「金融資産非保有=貯金ゼロ」。

全体に占める割合 28.4%
(※無回答3.8%を含んだ割合)

貯金3,000万が少ないわけがない。

40代で金融資産非保有が4世帯に1世帯以上いると結果が出ています。

第2位 100万円未満

全体に占める割合 12.0%

続いて第2位は「100万円未満」

こちらも12.0%もいます!

第1位の「金融資産非保有」と合わせると、40代で金融保有資産額「100万円未満」が40%を超えます。

第3位 1,000~1,500万未満

全体に占める割合 7.5%

続いて第3位は「1,000~1,500万円」

ここにきてやっと貯金1,000万がランクインしてきました。

ということで貯金3,000万は第3位までにランクインしませんでした。

ちなみに、第4位以降はこちら。

第4位以下

  • 第4位 100~200万 6.9%
  • 第5位 500~700万 6.7%
  • 第6位 700~1,000万 6.3%
  • 第7位 300~400万 5.7%
  • 第8位 200~300万 5.3%
  • 第9位 3,000万以上 5.2%
  • 第10位 2,000~3,000万 4.9%
  • 第11位 400~500万 3.9%
  • 第12位 1,500~2,000万 3.5%

40代で金融資産保有額が3,000万円をこえている割合は5.2%です。

ということはやはり、、、

40歳で貯金3,000万は
少ないというよりむしろ多い!

しかし、3,000万以上金融資産を持っている世帯が5.2%と20世帯に1世帯の割合もなると意外と多いように感じました。

とはいえ、

40%以上が保有資産100万未満になりますから、3,000万なんて貯金があれば十分に保有資産が多いです!

周りよりは十分多いかもしれないけど、40歳で貯金3,000万あってもまさかの足りない?

40代の4世帯に世帯以上は貯金0円(=金融資産非保有)なのですよね。

なんか貯金に縛られていたけど、みんな貯金があまりないのだったら貯金崩して遊んじゃっても良いのでは??

貯金する必要ってあるんですか!?

なんて思うかもしれませんが、決してそうではありません。

正直、40歳の時点で貯金が3,000万あったとしても、足りない可能性は十分にあります…

どれだけお金いるねんと言う話なのですが。

各々の状況によって、必要なお金って違うと思います。

独身の方もいれば、結婚している方もいて、子どもいる方もいる。

独身の方よりも、二人で生活しててパートナーが扶養の方、子どもがいる方が必要なお金は多いことでしょう。

なので、

  • それぞれの状況でどのくらいのお金が必要?
  • どのくらい年収を稼げばいいのか?
  • 40歳で3,000万貯金があるならどうなのか?

についてみていきましょう。

独身で一人暮らしの場合

まずは独身の場合から。

独身でも一人暮らしと実家暮らしがありますから、一人暮らしの場合からみていきましょう。

生涯独身という場合で考えていきます。

独り身ならお金はそこまでかからないのでは?なんて思うかもしれませんが、独り身でも生涯で考えるとかなりのお金が必要です。

別段贅沢をするわけではなく、平均的な一人暮らしをしようとした場合、月の生活費は198,430円と大体約20万円程かかります。

家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)より消費支出の費目別対前年実質増減率表から「単身世帯の消費支出項目」を抜粋。しかし、家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)の住居費が23,322円と実際の一人暮らしの家賃等と乖離があったため、平均的な一人暮らしの家賃6万円を住居費とした。

項目金額
家賃など住居費60,000円
食費43,276円
光熱・水道費13,098円
家具・家事用品費5,613円
被服及び履物費5,280円
保健医療費7,441円
交通・通信費19,344円
教養・娯楽費18,700円
その他の消費支出25,678円
合計198,430円

さて、この平均的な一人暮らしの生活費が生きていく間ずっとかかるとしましょう。

とはいえ何歳まで生きるのかで必要な生活費が変わってくるので、寿命設定を行います。

寿命設定について

厚生労働省の「簡易生命表(令和4年)」によると、日本人の平均寿命は、男性が81.05歳、女性が87.09歳でした。

81歳と87歳の間をとって84歳まで生きると仮定しましょう。

月の生活費約20万円を40歳から84歳まで続けると、

約20万円×12ヶ月×45年間=約1億800万円となります。

なので、1億800万円÷21年間(40歳から定年60歳として)=約514万円を稼ぐ必要があります。

これは実際に必要なお金なので残念ながら手取りでこの合計金額を稼がないといけません。

手取り514万円(年収680万円程)
を定年の60歳までキープしないといけません。

とはいえ、こちらは年金を考えていません。

年金は将来的に当てにならない可能性もありますが、どのくらいもらえるでしょうか?

厚生労働省の「厚生年金保険・国民年金事業の概況(令和3年度)」によると、

  • 国民年金の平均年金月額は56,316円
  • 厚生年金保険の平均年金月額は143,973円

となります。しかしこれは手取り額ではありません。

手取り額で考えると、

  • 国民年金の平均年金月額の手取りは
    約5.4万円
  • 厚生年金の平均年金月額の手取りは
    約13万円

これが65歳からもらえ84歳まで生きたとすると、

  • 国民年金の場合
    約5.4万円×12ヶ月×20年間=約1,296万円
  • 厚生年金の場合
    約13万円×12ヶ月×20年間=約3,120万円

となります。

40歳から84歳までに必要なお金は1億800万だったので、1,296万円と3,120万円をそれぞれ引くと、

  • 国民年金の場合
    約1億800万円-約1,296万円=約9,504万円
  • 厚生年金の場合
    約1億800万円-約3,120円=約7,680万円

こちらの額を40歳から60歳までを定年としたときの21年間で稼ぐとすると、

  • 国民年金の場合
    約9,504万円÷21年間=約453万円
  • 厚生年金の場合
    約7,680万円÷21年間=約366万円

手取り453万円(年収590万円程)
手取り366万円(年収470万円程)
を定年の60歳までキープしないといけません。

貯金3,000万あるなら

しかし、これまでみてきたのは貯金が全くない場合。

40歳時点で貯金が3,000万あるなら、稼ぐべき額や年収はどうなるでしょうか?

  • 国民年金の場合
    (約9,504万円-3,000万円)÷21年間
    =約310万円
  • 厚生年金の場合
    (約7,680万円-3,000万円)÷21年間
    =約223万円

手取り310万円(年収390万円程)
手取り223万円(年収万280円程)
を定年の60歳までキープとなります。

貯金3,000万あるのとないでは、定年までにキープしなければいけない年収に200万くらいの差が出ました。

独身で実家暮らしの場合

次は独身で実家暮らしの場合をみていきましょう。

一般的に一人暮らしより実家暮らしの方が、自分が出す手出しのお金は減るでしょう。

先程からご示ししている以下の「一人暮らしの生活費」を用いて、実家暮らしの生活費を計算します。

項目金額
家賃など住居費60,000円
食費43,276円
光熱・水道費13,098円
家具・家事用品費5,613円
被服及び履物費5,280円
保健医療費7,441円
交通・通信費19,344円
教養・娯楽費18,700円
その他の消費支出25,678円
合計198,430円

実家暮らしとなると、上の表の「家賃など住居費」「光熱・水道費」「家具・家事用品費」は0円でよいのでしょう。

そして、「食費」についても実家暮らしのメリットのご飯を作ってくれることを考えても、一人暮らしの半額くらいで毎月の食費は済むでしょう。

ただ、「実家に入れている費用」もありますから、平均値の4万円程を実家に入れていると仮定しましょう。

となるとこれらをもとに表を埋め込んでいくと、

項目金額
家賃など住居費0円
食費21,638円
光熱・水道費0円
家具・家事用品費0円
被服及び履物費5,280円
保健医療費7,441円
交通・通信費19,344円
教養・娯楽費18,700円
その他の消費支出25,678円
実家に入れているお金40,000円
合計138,081円

「実家暮らしの生活費」は138,081円と月々約14万円となります。

月の生活費約14万円を40歳から84歳まで続けると、

約14万円×12ヶ月×45年間=約7,560万円となります。

なので、7,560万円÷21年間(40歳から定年60歳として)=約360万円を稼ぐ必要があります。

手取り360万円(年収460万円程)
を定年の60歳までキープしないといけません。

年金をもらえると仮定した場合に、国民年金の場合1,296万円、厚生年金の場合3,120万円が手取りでもらえる想定でしたので、これらを7,560万円から引くと、

  1. 国民年金の場合
    約7,560万円-約1,296万円=約6,264万円
  2. 厚生年金の場合
    約7,560万円-約3,120万円=約4,440万円

こちらの額を40歳から60歳までを定年としたときの21年間で稼ぐとすると、

  • 国民年金の場合
    約6,264万円÷21年間=約298万円
  • 厚生年金の場合
    約4,440万円÷21年間=約211万円

手取り298万円(年収380万円程)
手取り211万円(年収270万円程)
を定年の60歳までキープしないといけません。

貯金3,000万あるなら

一人暮らしの場合と同様に、40歳時点で貯金が3,000万ある場合はどうなるでしょうか?

  • 国民年金の場合
    (約6,264円-3,000万円)÷21年間
    =約155万円
  • 厚生年金の場合
    (約4,440万円-3,000万円)÷21年間
    =約69万円

手取り155万円(年収190万円程)
手取り69万円(年収69万円程)
を定年の60歳までキープとなります。

※年収100万円の手取り約83万円以下は手取り金額をそのまま年収として記載する。

二人暮らしで子どもがいない場合

さて続いては二人暮らしの場合。

まずは子どもがいない場合からみていきましょう。

先程の一人で生活していくより、もちろん二人いれば生活費は増えてくるので、生涯に必要なお金も増えます。

項目金額
家賃など住居費75,000円
食費67,573円
光熱・水道費22,037円
家具・家事用品費10,840円
被服及び履物費6,820円
保健医療費14,895円
交通・通信費34,348円
教育413円
教養・娯楽費23,118円
その他の消費支出55,981円
合計311,025円

家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)の住居費が19,294円と実際の二人暮らしの家賃等と乖離があったため、平均的な二人暮らしの家賃7.5万円を住居費とした。

平均的な二人暮らしをしようとした場合、月の生活費は311,025円と約31万円程かかります。

片働きの場合

月の生活費約31万円を40歳から84歳まで続けると、約31万円×12ヶ月×45年間=約1億6,740万円となり、1億6,740万円÷21年間(40歳から定年60歳として)=約797万円を稼がないといけません。

手取り797万円(年収1,100万円程)
を定年の60歳までキープしないといけません。

年金がある場合も考えましょう。

片働きの場合のパートナーの年齢・年金設定

年金がある場合、二人暮らしの場合では、自分もパートナーも年金をもらうことができますが、パートナーの年金は「国民年金」として、またパートナーの年齢も40歳とします。

先程も計算したように、65歳から84歳までの20年間で、国民年金の場合は約1,296万円、厚生年金の場合は約3,120万円でした。

パートナーの年金は国民年金の場合を考えるので、これらに1,296万円を足しましょう。

なので、

  • 自分が国民年金の場合
    1,296万円+1,296万円=約2,592万円
  • 自分が厚生年金の場合
    3,120万円+1,296万円=約4,416万円

40歳から84歳までに必要なお金は1億6,740万円だったので、2,592万円と4,416万円をそれぞれ引いて、

それらを40歳から60歳までを定年としたときの21年間で稼ごうとすると、

  • 国民年金の場合
    (約1億6,740万円-2,592万円)÷21年間
    =約674万円
  • 厚生年金の場合
    (約1億6,740万円-4,416万円)÷21年間
    =約589万円

手取り674万円(年収930万円程)
手取り589万円(年収800万円程)
を定年の60歳までキープしないといけません。

貯金3,000万あるなら

40歳時点で貯金が3,000万あるならどうでしょう?

  • 国民年金の場合
    (約1億6,740万円-2,592万円-3,000万円)÷21年間=約531万円
  • 厚生年金の場合
    (約1億6,740万円-4,416万円-3,000万円)÷21年間=約444万円

手取り531万円(年収700万円程)
手取り444万円(年収590万円程)
を定年の60歳までキープとなります。

共働きの場合

さて、片働きではたとえ年金をもらっても、場合によっては年収900万以上を20年間ずっと稼がないといけなかったり、かなりのお金が必要でした。

今度は共働きならどうでしょうか?

共働きといってもパートナーの稼ぎは様々ですが、

  • パートナーが正社員で、例えば、自分が年収700万でパートナーが年収300万といったパターン。
  • パートナーがアルバイト・パート等で、年収130万の壁を超えないように働くパターン。

この2パターンが多いのかなと。

①の場合のパートナーの収入は年収300万とします。※どちらが人口として多い・少ないという観点から、例えば男性を年収700万としたときに、女性の平均年収である年収300万を基準とした。

②の場合のパートナーの収入は130万の壁のギリギリの年収129万とします。

自分の年収に加え、①の場合の世帯手取り収入はパートナーの年収300万の手取り約240万、②の場合は手取り129万円が加算されます。

※年収129万円でも税金等の支払いがありますが少額なので手取りそのまま129万円で考えます。

パートナーの年齢設定は40歳とすると、パートナーが定年の60歳までの21年間で稼ぐ額は以下となります。

  • ①の場合:約240万×21年間=5,040万円
  • ②の場合:約129万×21年間=2,709万円

二人暮らしの場合、40歳から84歳までに必要なお金は1億6,740万だったので、5,040万円と2,709万円をそれぞれ引いて、それらを自分が40歳から60歳までの21年間で稼ごうとすると、

  • ①パートナーが年収300万の場合
    (約1億6,740万円-5,040万円)÷21年間
    =約557万円
  • ②パートナーが年収129万の場合
    (約1億6,740万円-2,709万円)÷21年間
    =約668万円

手取り557万円(年収730万円程)
手取り668万円(年収910万円程)
を定年の60歳までキープしないといけません。

年金がある場合も考えましょう。

共働きの場合のパートナーの年齢・年金設定

パートナーの年齢も40歳

  • ①の年収300万の場合:
    パートナーの年金は「厚生年金」
  • ②の年収129万の場合:
    パートナーの年金は「国民年金」

と設定します。

65歳から84歳までの20年間で、国民年金の場合は約1,296万円、厚生年金の場合は約3,120万円でした。

  • 国民年金+国民年金の場合:2,592万円
  • 国民年金+厚生年金の場合:4,416万円
  • 厚生年金+厚生年金の場合:約6,240万円

※年金額は納めてきた金額等で変わるが、自分もパートナーの年金額も同じとした。

それぞれの場合で稼ぐべき金額をまとめるとこうなります。

  • 自分が国民年金の場合
    • ①の場合:
      (約1億6,740万円-5,040万円-4,416万円)÷21年間=約349万円
    • ②の場合:
      (約1億6,740万円-2,709万円-2,592万円)÷21年間=約548万円
  • 自分が厚生年金の場合
    • ①の場合:
      (約1億6,740万円-5,040万円-6,240万円)÷21年間=約260万円
    • ②の場合:
      (約1億6,740万円-2,709万円-4,416万円)÷21年間=約458万円

手取り349万円(年収440万円程)
手取り548万円(年収740万円程)
手取り260万円(年収330万円程)
手取り458万円(年収600万円程)
を定年の60歳までキープしないといけません。

貯金3,000万あるなら

40歳時点で貯金が3,000万あればどうでしょうか?

  • 自分が国民年金の場合
    • ①の場合:
      (約1億6,740万円-5,040万円-4,416万円-3,000万円)÷21年間=約204万円
    • ②の場合:
      (約1億6,740万円-2,709万円-2,592万円-3,000万円)÷21年間=約402万円
  • 自分が厚生年金の場合
    • ①の場合:
      (約1億6,740万円-5,040万円-6,240万円-3,000万円)÷21年間=約117万円
    • ②の場合:
      (約1億6,740万円-2,709万円-4,416万円-3,000万円)÷21年間=約315万円

手取り204万円(年収250万円程)
手取り402万円(年収520万円程)
手取り117万円(年収140万円程)
手取り315万円(年収400万円程)
を定年の60歳までキープとなります

二人暮らしで子どもがいる場合

さて最後は子どもがいる場合ですね。

子どもがいる場合は大きく分けて「養育費」「教育費」が必要ですね。

教育費の方が特に国公立に通わすのか、私立に通わすのかでかなり金額が変わってくるかと思います。

  • 幼稚園~大学まで全て国公立に通わせた場合
    約2,865万円(養育費+教育費)
  • 幼稚園~大学まで全て私立に通わせた場合
    約4,450万円(養育費+教育費)

子どもがいる場合で一番お金がかからないであろう「子ども一人・全て公立に通わせた場合」で考えましょう。

片働きの場合

  • 国民年金の場合
    (約1億6,740万円-2,592万円+2,865万円)
    ÷21年間=約810万円
  • 厚生年金の場合
    (約1億6,740万円-4,416万円+2,865万円)
    ÷21年間=約723万円

手取り810万円(年収1,140万円程)
手取り723万円(年収1,000万円程)
を定年の60歳までキープしないといけません。

貯金3,000万あるなら

40歳時点で貯金が3,000万あるなら

  • 国民年金の場合
    (約1億6,740万円-2,592万円+2,865万円-3,000万円)÷21年間=約667万円
  • 厚生年金の場合
    (約1億6,740万円-4,416万円+2,865万円-3,000万円)÷21年間=約580万円

手取り667万円(年収910万円程)
手取り580万円(年収790万円程)
を定年の60歳までキープするということになります。

共働きの場合

  • 自分が国民年金の場合
    • ①の場合:
      (約1億6,740万円-5,040万円-4,416万円+2,865万円)÷21年間=約483万円
    • ②の場合
      (約1億6,740万円-2,709万円-2,592万円+2,865万円)÷21年間=約681万円
  • 自分が厚生年金の場合
    • ①の場合:
      (約1億6,740万円-5,040万円-6,240万円+2,865万円)÷21年間=約396万円
    • ②の場合:
      (約1億6,740万円-2,709万円-4,416万円+2,865万円)÷21年間=約594万円

手取り483万円(年収630万円程)
手取り681万円(年収940万円程)
手取り396万円(年収510万円程)
手取り594万円(年収800万円程)
を定年の60歳までキープしないといけません。

貯金3,000万あるなら

40歳時点で貯金が3,000万あるなら

  • 自分が国民年金の場合
    • ①の場合:
      (約1億6,740万円-5,040万円-4,416万円+2,865万円-3,000万円)÷21年間=約340万円
    • ②の場合:
      (約1億6,740万円-2,709万円-2,592万円+2,865万円-3,000万円)÷21年間=約538万円
  • 自分が厚生年金の場合
    • ①の場合:
      (約1億6,740万円-5,040万円-6,240万円+2,865万円-3,000万円)÷21年間=約254万円
    • ②の場合:
      (約1億6,740万円-2,709万円-4,416万円+2,865万円-3,000万円)÷21年間=約451万円

手取り340万円(年収430万円程)
手取り538万円(年収700万円程)
手取り254万円(年収万320円程)
手取り451万円(年収590万円程)
を定年の60歳までキープとなります。

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まとめ

  • 40歳で貯金3,000万は少なくなく、むしろ上位5%に入る
  • 40歳で貯金3,000万あっても状況によっては全然足りない場合もあれば、最早老後のお金まで稼ぎ切っている場合もある。

40代の金融資産保有額ランキング

  • 第1位 金融資産非保有 28.4%
  • 第2位 100万未満 12.0%
  • 第3位 1,000~1,500万 7.5%
  • 第4位 100~200万 6.9%
  • 第5位 500~700万 6.7%
  • 第6位 700~1,000万 6.3%
  • 第7位 300~400万 5.7%
  • 第8位 200~300万 5.3%
  • 第9位 3,000万以上 5.2%
  • 第10位 2,000~3,000万 4.9%
  • 第11位 400~500万 3.9%
  • 第12位 1,500~2,000万 3.5%

-お金